| 2012年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
 
 △比較文化史(Comparative History of Culture)[2171] 2単位
 吉永 匡史 非常勤講師
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  日本を相対化して理解するには、外国の文化や社会と比較して日本文化の背景となる社会の歴史的特質について学ぶことが必要不可欠である。多様な世界的・歴史的文化の学習を通じて、思考力の多角化を図る。
<授業計画及び準備学習>
  第1週 [ガイダンス] 授業の趣旨と内容について説明する。第2週 [東西の自然観]
 東洋と西洋の自然に対する考え方の相違と歴史認識を学ぶ。
 第3週 [東西の時間認識]
 東洋と西洋の時間認識の相違の意義について学ぶ。
 第4週 [飲食文化]
 飲食の文化について、その歴史的背景を学ぶ。
 第5週 [書記文化]
 世界各地の筆記具の相違を生んだ歴史的背景について学ぶ。
 第6週 [祭祀と王権]
 王権にかかわる祭祀のあり方を比較検討する。
 第7週 [神話の比較(1)]
 世界各地の神話を比較検討し、文化の共通規範性を学ぶ。
 第8週 [神話の比較(2)] 同上
 第9週 [神話の比較(3)] 同上
 第10週 [昔話の比較]
 東洋と西洋の昔話を比較検討し、文化の共通規範性を学ぶ。
 第11週 [服飾と社会]
 服飾文化と社会との関係性を学ぶ。
 第12週 [東西の犯罪観と刑罰観]
 東洋と西洋の犯罪観・刑罰観について学ぶ。
 第13週 [葬送と墓]
 歴史上における死者への接し方の多様性について学ぶ。
 第14週 [日本文化とは何か]
 日本の固有文化とは何なのか。通説的理解の再検討を行う。
 第15週 [学習成果の確認(定期試験)]
 
<成績評価方法及び水準>
  毎回授業にきちんと出席することが、単位取得の大前提である。学期末の筆記試験(6割)と、授業中の小レポートおよび平常点(4割)を総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。
<教科書>
  使用しない。授業に必要な資料は、プリントで配布する。 
<参考書>
  網野善彦著『「日本」とは何か』(講談社学術文庫)
<オフィスアワー>
  講義終了後の教室、または講師控え室にて
<学生へのメッセージ>
  みずからが所属する集団の文化の特殊性は、他の文化と比較し相対化することによって、はじめて認識することができます。自分の「常識」を、ここで見直してみましょう。
   
 
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