2012年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
△歴史の見方(Introduction to History)[2170]
2単位 吉永 匡史 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 現代社会で直面する諸問題について、単なる現象としてではなく歴史的にとらえる見方を学び、世界的な視野に立って思考する力を身につける。あわせて、現在と未来を考えるにあたって、過去に学ぶことの重要性を理解する。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週 [ガイダンス] 授業の趣旨と内容について説明する。
第2週 [「歴史」とは何か] 歴史認識や歴史学とは何か、という点を学ぶ。 第3週 [歴史と科学] 歴史学と科学技術・自然科学との関係について学ぶ。 第4週 [文明とは何か] 文明の発生とその本質について、多角的に学ぶ。 第5週 [戦争の歴史認識(1)] 戦争に対する認識、および現代に至るその問題点を学ぶ。 第6週 [戦争の歴史認識(2)] 同上 第7週 [戦争の歴史認識(3)] 同上 第8週 [戦争の歴史認識(4)] 同上 第9週 [戦争の歴史認識(5)] 同上 第10週 [現代をとらえる視点(1)] 現代社会について歴史的に考えることの有用性を学ぶ。 第11週 [現代をとらえる視点(2)] 同上 第12週 [現代をとらえる視点(3)] 同上 第13週 [現代社会と文化財(1)] 文化財保護の意義や、そのあり方について学ぶ。 第14週 [現代社会と文化財(2)] 世界遺産をめぐる諸問題について考える。 第15週 [学習成果の確認(定期試験)]
- <成績評価方法及び水準>
- 毎回授業にきちんと出席することが、単位取得の大前提である。学期末の筆記試験(6割)と、授業中の小レポートおよび平常点(4割)を総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 使用しない。授業に必要な資料は、プリントで配布する。
- <参考書>
- E.H.カー著『歴史とは何か』(岩波新書)
ヴィクトール・E・フランクル著『夜と霧 新版』(みすず書房)
- <オフィスアワー>
- 講義終了後の教室、または講師控え室にて
- <学生へのメッセージ>
- 歴史学は退屈な暗記科目ではありません。歴史を考える、ということの重要さと楽しさを感じてほしいと思います。
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