| 2012年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
 
 ○データ構造とアルゴリズム(Data Structure and Algorithm)[5121] 2単位
 田中 輝雄 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  プログラムを作るときに必要になるのは,取り扱うデータに構造を与えること,および,それを取り扱う手順,すなわちアルゴリズムです.本講義では,問題をどう解くかという観点から,いわばトップ・ダウンにソフトウェアを眺めていきます. 
<授業計画及び準備学習>
  1.アルゴリズムとは何か:表現(文章,擬似コード,フローチャート,プログラム),時間計算量と領域計算量2.アルゴリズムと計算量:漸近評価,最大計算量と平均計算量,基本的なアルゴリズム
 3.ソーティング:順序関係,ソートとは,内部ソートと外部ソート,安定性,計算量の下限,選択ソート,バブルソート
 4.ソーティング:クイックソート,マージソート,挿入ソート
 5.最大公約数,最小公倍数,ユークリッドの互除法
 6.探索:線形探索,二分探索,文字列の探索
 7.基本的なデータ構造:基本データ構造,問題向きデータ構造,論理構造とその表現,リスト,リストの作成
 8.基本的なデータ構造:リストの操作,双方向リスト
 9.基本的なデータ構造:スタック,キュー
 10.基本的なデータ構造:木,木の用語,木の走査,2分木
 11.基本的なデータ構造:2分木の表現,一般の木の表現,木への操作,ヒープソート
 12.基本的なデータ構造:ハッシュ,ハッシュ値,ハッシュの利用,改ざん検出
 13.基本的なデータ構造:グラフ,グラフの用語,部分グラフ
 14.基本的なデータ構造:グラフの表現,隣接行列,接続行列,グラフの探索,最短路問題
 15.学習成果の評価(学期末試験)
 余裕があれば,ハノイの塔,8クイーン問題,ナップザック問題などについても触れる.
 
<成績評価方法及び水準>
  原則として,中間レポートと定期試験で評価し,60点以上のものに単位を認める.ただし,欠席が少なく試験の点数がわずかに60点に足りない場合はレポート提出を認め,レポート内容が単位認定相当と判断される場合には最終成績を60点とする. 
<オフィスアワー>
  いつでもteru@cc.kogakuin.ac.jpに連絡して来てください.
<学生へのメッセージ>
  中間試験に代え,プログラミングのレポートを課す予定です. 
   
 
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