| 2012年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
 
 ○物理学I(Physics I)[4230] 2単位
 加藤  潔 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  科学的な理解の基礎となっている物理学の基本を学ぶ。物理学の対象となる現象は広範囲に及ぶ。身の回りの現象をはじめとして,宇宙から素粒子に渡るが,これらを理解する根底には共通する基本原理がある。それは案外に簡明で,森羅万象の理解を助け,広い分野で不可欠の基盤となっている。古典物理学として確立している力学,電磁気学,熱力学を通じて物理学の考え方を学ぶ。それぞれを理解することも大切だが,何よりも全てに通じるような考え方や,考えること自体を体得することが肝要である。
 物理学I では力学を中心とした内容を学習する。
 
<授業計画及び準備学習>
  1. 序論(1)。数学的準備。物理量。スカラーとベクトル。SI単位系。準備学習 :教科書の付録(p.237-249)と1.1節を予習する。
 
 2. 序論(2)。座標系。連続的変化と微分。速度と加速度。
 準備学習 :復習・予習課題No.1を解いて提出する。
 教科書1.2-1.5節を予習する。
 
 3. 序論(3)。積分。初期条件。分布量の考え方。
 準備学習 :復習・予習課題No.2を解いて提出する。
 教科書1.6節を予習する。
 
 4. 質点力学(1)。力と質量。力のつり合い。ニュートンの力学法則。
 準備学習 :復習・予習課題No.3を解いて提出する。
 教科書2.1-2.4節を予習する。
 
 5. 質点力学(2)。等加速度運動(直線運動,放物運動)。
 準備学習 :復習・予習課題No.4を解いて提出する。
 教科書を2.5.1-2.5.2節を予習する。
 
 6. 質点力学(3)。抵抗力のもとでの運動。
 準備学習 :復習・予習課題No.5を解いて提出する。
 教科書2.5.3節を予習する。
 
 7. 質点力学(4)。単振動。
 準備学習 :復習・予習課題No.6を解いて提出する。
 教科書2.5.4節を予習する。
 
 8. 質点力学(5)。円運動。
 準備学習 :復習・予習課題No.7を解いて提出する。
 教科書2.5.6節を予習する。
 
 9. 力学の保存量(1)。保存量の意義。仕事。
 準備学習 :復習・予習課題No.8を解いて提出する。
 教科書3.1節を予習する。
 
 10. 力学の保存量(2)。力学的エネルギー。
 準備学習 :復習・予習課題No.9を解いて提出する。
 教科書3.2節を予習する。
 
 11. 力学の保存量(3)。運動量と角運動量。衝突現象。
 準備学習 :復習・予習課題No.10を解いて提出する。
 教科書3.3-3.4節を予習する。
 
 12. 万有引力。ケプラーの法則。
 準備学習 :復習・予習課題No.11を解いて提出する。
 教科書4.1-4.3節を予習する。
 
 13. 剛体の力学(1)。剛体の重心。力のモーメント。剛体のつりあい(静力学)。
 準備学習 :復習・予習課題No.12を解いて提出する。
 教科書5.1-5.3節を予習する。
 
 14. 剛体の力学(2)。慣性モーメント。剛体の運動(回転軸一定方向の場合の動力学)。
 準備学習 :復習・予習課題No.13を解いて提出する。
 教科書5.4-5.5節を予習する。
 
 15.学習成果の確認(期末試験)
 準備学習 :前回までの総復習を行うこと
 
<成績評価方法及び水準>
  成績評価=A+R×Bとし,その値が60点以上の者に単位を認める。A=期末試験の評価点(100点満点),
 B=毎週配布し,提出を求める用紙(予習課題,復習課題)による評価点
 (25点満点)。
 Aが35未満はR=1,Aが35以上はR=[(100-A)/65]2。
 
<教科書>
  「理工系物理学講義(改訂版)」 加藤潔 著(培風館) 
<オフィスアワー>
  教職員プロフィール参照,2714室。電子メールを活用し,予約すれば,指定時間以外でも対応する。
<学生へのメッセージ>
  1.自分の頭で考え,手を動かして計算してみて,納得することが重要である。2.ホームワークとして与える演習問題を解くこと。教科書は理解を助ける。
 3.参考書は物理の面白さを伝えてくれる。
 4.授業中の質問は歓迎する。
 5.Eラーニングのコンテンツを予習復習に活用すること。
 
 担当者ホームページ(http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/)に各種の情報があるので随時確認しておくこと。担当者への質疑や面談の予約は電子メールで行うこと。メールアドレスはホームページを参照せよ。
 
<参考ホームページアドレス>
  http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/
   
 
| このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。 Copyright(c)2012 Kogakuin University. All Rights Reserved.
 |  |