2012年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

Engineering Clinic Program IB[5381]

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2単位
山名  徹 特任教授  
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堀内 邦雄 准教授  
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中山 良一 特別専任教授  
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最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
「モノづくり」の具体的な課題解決プロセスを製作体験する。設定された課題に対し、仕様の分析、
目標や解決すべき課題、デザイン仕様設定等の手法を学び、チーム活動で実際に「モノづくり」を
体験する。チーム活動を通して経費や日程管理、加工法習得、プロジェクトの文書化プレゼンテー
ションによる製作物コンペを行い、技術者として必要な創造的かつ最適な課題解決策を得るための
基礎を学び、エンジニアリングデザイン能力を養う。
以下に具体的な達成目標を示す。
1.設定課題解決のために必要とするプロセスを学び解決策を創案できること。
2.創案をスケッチやCADを用いて他人が理解できるイメージ、構想図として表現できること。
3.要求を満たす強度計算と材料選定を行い、部品と組立図の設計が出来ること。
4.チーム活動の役割分担と協調行動や、経費と日程管理などのチームマネジメントができること。
5.モノの製作に必要な加工機器や工具の使用法を習得し、図面に従った加工製作ができること。
6.安全と5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)を理解し、自ら実行できること。
7.プロジェクト報告書を作成、パワーポイント資料作成によるプレゼンテーションができること。
8.プレゼンとコンペの結果から多様な考えを学び、次につなげる柔軟な思考を身につけること。
当授業はE.D.M.D.と連携しており、課題解決プロセスとマネジメント詳細の学習についてはE.D.M.D.
を履修することが望ましい。
(JABEE学習・教育目標)
「国際工学プログラム」
 (C)基礎工学、専門工学知識(F)デザイン能力とチームワーク力の習得◎
 JABEE基準1の(1)の知識・能力:(c)(d)の(2)a)b)c)d) (g) (h):◎ (f):○

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス、授業の進め方と課題の説明、個人創案(アイディア出し)検討
  9/7 15-003教室  予習:シラバスをしっかり読む / 復習:課題の確認とアイディア出し
2.個人創案提出とチーム創案の検討、班分け、班毎プロジェクト目的、課題再定義、創案まとめ
  9/14 15-003教室  予習:個人創案のまとめ / 復習:チーム創案のまとめ 
3.チーム創案の決定とCAD設計、部材購入費用処理説明、日程計画立案と購入部品のまとめ
  9/21 15-003教室  予習:チーム創案検討 / 復習:購入部品の決定 
4.ハービーマットカレッジのパット・リトル教授特別授業(1)
  9/28 15-003/犬目1-301  予習:事前配布資料の熟読 / 復習:課題の完成     
5.ハービーマットカレッジのパット・リトル教授特別授業(2)
  10/12 15-003/犬目1-301  予習:事前配布資料の熟読 / 復習:課題の完成     
6.安全講習と電動工具実習、報告書のまとめ方説明とCAD図完成(*この日迄に部材購入の事)
  10/19 犬目1-301&201  予習:部材購入 / 復習:図面の完成 
7.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行(*部材追加購入完了の事)
  10/26 犬目1-301&201   予習:購入部材確認と追加購入 / 復習:製作部品図の完成
8.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行/報告書構成検討
  11/2 犬目1-301&201  予習:製作手順の検討 / 復習:日程進捗確認       
9.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行/プレゼンPPT検討
  11/9 犬目1-301&201  予習:作業分担の検討 / 復習:設計変更内容検討     
10.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行/報告書プレゼンPPT作成
  11/16 犬目1-301&201  予習:追加部品検討 / 復習:CAD設計変更       
11.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行/報告書プレゼンPPT作成
  11/30 犬目1-301&201   予習:追加部品購入 / 復習:日程進捗補正      
12.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行/報告書プレゼンPPT作成
  12/7 犬目1-301&201   予習:挽回計画検討 / 復習:遅れ挽回         
13.製作物の仕上げと最終確認、費用会計提出、プロジェクト報告書とプレゼンPPT完成
  12/14 犬目1-301&201  予習:遅れ挽回 / 復習:製作物と図面照合     
14.チームプレゼンテーション実施/プロジェクトレポート、チーム活動貢献度相互評価提出
  12/21 犬目1-201 予習:プレゼン練習、報告書/貢献度評価まとめ / 復習:製作物改善   
15.製作物コンペティション評価と表彰
  1/11 犬目1-301 予習:製作物確認 / 復習:再製作時の改善案検討
*なお、設定課題は第1回授業時、班分けは第2回授業時に発表する。

<成績評価方法及び水準>
a,プレゼン報告内容や態度等から班毎に教員が評価し、総合点を100点法に換算し絶対評価する
b,コンペ結果から班毎に教員が評価し、1位100点、以下マイナス3毎減点、失格60点の相対評価する
c,プロジェクトレポート(CAD組立図/部品設計図を含む)を班毎に教員が100点法で絶対評価する
d,活動記録簿による貢献度と個人創案スケッチ図を個人毎に班員が相互に100点法で絶対評価する
e,欠席1回に付き1点を総合評価時に減点する。出席が60%に満たない場合は不合格とする。
f,総合評価→f=(a+b+c+d)/4-e×1=評価点とする。60点以上を合格とする。

<教科書>
特になし。必要に応じてプリントを用意する。

<参考書>
エンジニアリングデザイン、設計・製図法、CAD、加工製作法、材料力学基礎、メカニズム等に
関するもの。

<オフィスアワー>
金曜日5時限、土曜日1時限、これ以外に在室時いつでも可(犬目2-110室)

<学生へのメッセージ>
E.C.P.はグローバルエンジニアリング学部の特徴ある教育プログラムの一つです。
日本が世界に誇る「モノづくり」の基礎とプロセスを経験し付加価値の高い技術者を目指します。
この授業は皆さんが今迄受けて来た、講義を聞き試験でどれ位覚えているか評価される授業とは
全く違う形式です。与えられた課題に対し、個人及びチームで解決策を考え答えを導き出します。
従って授業を受ける姿勢は、個人及びチームで自主管理し相互評価をします。教員は課題対応の
ガイドラインと安全について指導するのみで、後は皆さんの自助努力により成果が決定します。
ECPの課題はオープンエンドで答えが一つではありません。一つの課題で多様な考えを学びます。
今迄に学んだ知識や情報を基に知的好奇心を奮い立たせ創造力を発揮し、新しいモノを生み出す
「モノづくり」の楽しさを体験しエンジニアリングデザイン能力を養って下さい。

 

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