| 2012年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科
 
 △熱力学II(Thermodynamics II)[5276] 2単位
 雑賀  高 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
   内燃機関や蒸気タービンでは,熱を機械的仕事に変換している。これらの機械の原理を理解するために,熱力学の応用について学ぶ。英文の専門用語も用いて行うので,FE試験対策も視野に入れている。演習を毎回行い,提出するので,全出席を前提とする。その日の講義の内容について直ちに演習を行い,理解を深める。疑問の点はまず自分で考えた上で,教員またはTAに質問することによって確認する。
 以下の項目を習得したかどうかを演習や試験によって判断する。(1) 熱機関と作業機のサイクルに対して状態変化の関係式を適用して計算を行う。(2) 蒸気の性質を理解し,蒸気表を用いて水および蒸気のエネルギーの流れと仕事・熱量の変化を計算する。
 
 (JABEE学習・教育目標)
 「国際工学プログラム」
 (C) 基礎工学・専門工学知識の習得:◎
 JABEE基準1の(1)の知識・能力: (c) (d)の(1)(2)a)b)c)d):◎ (h):○
 
 (前提となる基礎知識と習得後の展開)
 「熱力学 I」に関する知識と「数学 I」,「数学 II」の微分・積分に関する知識が必要である。習得後は「応用熱力学」へと発展させて,エネルギーと環境に対する機械技術者としての素養を身につけることができる。また,ECPのテーマがエネルギーに関係する場合,そのプロジェクトを遂行するための必要な知識を得られる。
 
<授業計画及び準備学習>
   1. 熱機関と作業機のサイクル(スターリングサイクル,エリクソンサイクル)2. 熱機関と作業機のサイクル(オットーサイクル)
 3. 熱機関と作業機のサイクル(ディーゼルサイクル)
 4. 熱機関と作業機のサイクル(デュアルサイクル)
 5. 試験1
 6. 熱機関と作業機のサイクル(ブレイトンサイクル)
 7. 圧縮機のサイクル
 8. 冷凍機,ヒートポンプのサイクル
 9. 試験2
 10. 蒸気(水の状態変化)
 11. 水蒸気のエンタルピー,エントロピー,乾き度
 12. 飽和蒸気表と過熱蒸気表
 13. ランキンサイクル(蒸気の断熱効果)
 14. ランキンサイクル(基本サイクル)
 15. 試験3
 
<成績評価方法及び水準>
   全3回の試験がすべて60% 以上を合格とする。いずれかが60% に満たない場合には,演習点が60% 以上でかつ定期試験を受けている場合には再試験を行う。再試験の該当者は掲示された者だけである。そこで不合格回の試験を充足すれば合格となる。ただし,欠席および遅刻は減点するので,試験のみで合格となっても,評価が不合格となることがあるので注意すること。「国際工学プログラム」の学習・教育目標 (C) は、本科目およびこの目標に対応する卒業に必要な他の該当科目をすべて習得することにより達成される。
 
<教科書>
  「機械技術者のための熱力学」熱力学教育研究会編(産業図書)
<オフィスアワー>
  金曜日:八王子8号館206号室 16:00-18:00上記時間外でも随時質問を受け付けます.メールでの質問も可.
 メールアドレス:saika@cc.kogakuin.ac.jp
 
<学生へのメッセージ>
  熱力学には理解しにくい概念が多くあります。必ず,出席しましょう。
   
 
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