2012年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

文章表現研究(Essay Writing and Study on Expression)[4464]

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2単位
高島 健一郎 非常勤講師

最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 この授業では、単に講義形式で文章について解説するのではなく、実際に文章を書くための実践的なトレーニングを積み重ねてゆく。様々なタイプの文章に触れ、その様式をマスターすることで、自分の考えを自分の言葉で表現できる能力を身につけることを目標とする。そのため、毎回の授業の中で何かを書く(書かされる)こと、クラスメイト間で相互批評を実践すること通しての切磋琢磨が求められることを覚悟して臨んでほしい。また、授業の題材に用いるサンプル・テキストを読むことは、課題として欠かさずに行なってもらいたい。
 本年度は、文章の様式によって、「何」を「どう」書くべきか(書かなければいけないか)という制約があることを掴んでもらい、その上で適切な表現を選択できる力、および自分の個性を伝える表現力を高めることを目標とする。最終的な課題として、評論文・随筆・小説のいづれかの執筆を行なってもらうので、毎回の授業の中で「この自分の考え(思い)を最も適切に伝えるには?」を念頭に、文章様式の特徴を考えていってほしい。講義の内容も最終課題の執筆に向けて、主に評論文・随筆・小説の表現構造の読解法、および執筆方法を中心に行なってゆく。

<授業計画及び準備学習>
1 ガイダンス:授業内容と進め方、および課題についての説明
2 文章表現の基礎:話す日本語と書く日本語
3 書き手と読み手:短歌の表現と手紙文の書き方
4 評論と論文と随筆:それぞれの制約(ルール)と特徴
5 評論文を学ぶ1:論理的文章の作法と技術
6 評論文を学ぶ2:相手を説得する技術
7 評論文を学ぶ3:相互批評とまとめ
8 随筆を学ぶ1:直観的文章の作法と技術
9 随筆を学ぶ2:相互批評とまとめ
10 小説と物語:フィクションとストーリー
11 小説を学ぶ1:小説の読み方と「正解」
12 小説を学ぶ2:想像を言葉にする力
13 小説を学ぶ3:相互批評とまとめ
14 文章表現の総まとめ:最終課題に向けての準備
15 最終レポート作成

<成績評価方法及び水準>
毎時間の文章(30%)、相互批評等の貢献度(20%)、最終課題(50%)で評価し、合計60点以上を合格とする。出席はしていても文章を書かない者に、単位修得の可能性は無い。

<教科書>
教科書は特に指定しない。毎回、その次の授業で用いる題材はプリントとして配布する。

<参考書>
必要に応じて、授業内で紹介する。

<オフィスアワー>
授業後の教場で行なう。

<学生へのメッセージ>
細かな授業の進め方や成績評価の方法については、最初の授業時に説明するので、受講を考えている人は出来るだけ欠席しないようにしてほしい。与えられる課題や条件は厳しいかも知れないが、確かな表現力・磨かれた個性を得たいと望む人は、ぜひとも強い自覚を持って受講してもらいたい。

 

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