2012年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

機構学及機械要素(Mechanisim of Machinery and Machine Elements)[4373]

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2単位
我妻 隆夫 特別専任教授  
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堀内 邦雄 准教授  
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最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 機械の設計に欠かせない機構学と機械要素などについて解説する。具体的な達成目標は(1)機械の定義を理解する,(2)機械要素の役割と特徴を理解する,(3) 剛体の自由度を理解する,(4)平面機構の運動および静力学計算法を修得する,(5) リンク機構,歯車装置,変速機構およびカム装置の概要を理解する。(6) 基本的な計測法とデータ解析方法を理解する。
 モノを創案し実行するためのプロセスの基礎知識を習得し,機械系技術者として適切に実践できるようにその基礎固めをすることを目標とする。
 E.D.M. A〜Cの後続科目であり,またECP1B,ECP2の科目履修などと密接な関係があり,基礎知識を習得するため本科目を選択することが望ましい。必要な場合にその都度演習を行う。

(JABEE学習・教育目標)
  「国際工学プログラム」(C) ◎
(前提となる基礎知識)
  「数学I・II」(基本関数の微分・積分),「S/D I・II」(速度・加速度)に関する知識が必要である。

(習得後の展開)
  ECP1B,ECP2の科目履修などと密接な関係があり,機械の設計・開発に機械要素・機構学の知識を使うことができる。

<授業計画及び準備学習>
1.[機械とは何か] 外部からのエネルギ供給で仕事をする機械の仕組みを理解し,設計思想や製作方法について学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
2.[単位系] 単位系と次元解析などを学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
3.[締結用機械要素] ねじの種類,ねじの表し方,ねじのはめあい,ねじの誤差について学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
4.[軸,軸受,継手] 軸から回転体あるいは回転体から軸に動力を伝えるための方法とキーの種類や強度計算について学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
5.[流体部品] 弁とコックの種類と長短所,シール方法などについて学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
6.[剛体の自由度] 平面機構の自由度,空間機構の自由度について学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
7.[運動機構の基礎知識] 機構解析に必要な数学,物理学について復習する。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
8.[機構の静力学] 機構の静力学計算法について学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
9.[リンク機構の運動伝達] リンク機構の種類と運動伝達,速度解析法について学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
10.[歯車と歯車装置] インボリュート歯車と差動歯車装置の回転数比の計算法について学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
11.[変速機構] 変速機の機構と役割について学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
12.[カム機構] カム機構と応用例について学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
13.[計測] 圧力,温度,振動等の計測法について学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
14.[データ処理] 測定データの解析方法について学ぶ。
 <準備学習>講義内容について復習しその概要をまとめておくこと
15.学習成果の確認(試験)
 <準備学習>講義内容1〜14について復習

講義1〜8,11〜15は我妻,9および10は堀内がそれぞれ担当する.

<成績評価方法及び水準>
試験(80点満点)を実施する.試験においては,復習でまとめた自作の概要(自筆,A4,2枚以内,裏表可)の参照を認め,試験後提出すること.このまとめを20点満点で評価し,試験との合計点60点以上を合格とする.ただし,4回以上欠席の学生は履修放棄とみなし成績評価は行わない.

<教科書>
電子教材または資料を配布する.

<参考書>
授業において紹介する

<オフィスアワー>
八王子犬目校舎2-207室在室時はいつでも
電子メールでの質問に解答します(t_azuma@office.nethome.ne.jp)

<学生へのメッセージ>
ものづくりを行う上では,その部品や機構にはすでに確立された技術,市販されている製品を用いる場合がほとんどですが,それらがどういうものであるかを認識できなければ利用することができず,結局ものが作れないということになります.先人の作り上げてきた技術をここでしっかり勉強し,これから経験するものづくりに大いに活用してください.

 

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