2012年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科
△材料力学II(Strength of Materials II)[1165]
2単位 武沢 英樹 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 材料力学及演習1で学習した内容をもとに,さらに進んだ強度計算の諸問題について学習する.特に,はりのたわみ,ひずみエネルギ,柱の座屈,骨組み構造物の強度について習得するとともに演習により応用力を身につける.材料強度設計に関わる技術者倫理についても一部で学習をする.
(JABEE学習・教育目標) 「国際工学プログラム」 (C)基礎工学・専門工学知識の習得:◎ JABEE基準1の(1)の知識・能力:(d)の(1):◎ (前提となる基礎知識と習得後の展開) 本科目を履修する前に,「材料力学1」を履修し,材料力学の基礎を修得しておくことが望ましい. 本科目で修得した内容は,「EDM C」,「EDM D」,「機構学及機械要素」,「E.C.P 2A,2B,3」など多くの専門工学科目の履修に役立つ.
- <授業計画及び準備学習>
- 1.【材料力学及演習1の復習】
材料力学及演習2の授業は材料力学及演習1の知識が必須のため,前期の復習を行う.
2.【はりのたわみ1】 はりのたわみ曲線とその微分方程式(わたみの基礎式)について学ぶ.
3.【はりのたわみ2】 各種のはりについてたわみの求め方を学ぶ.
4.【はりのたわみ3】 各種のはりについてたわみの求め方を学ぶ(その2).重ね合わせの方法を学ぶ.
5.【はりのたわみ4】 不静定はりの解法について学ぶ.
6.【連続はり,組合せはり】 連続はりや組合せはりの解法について学ぶ.
7.【はりのたわみの総合問題練習】 各種タイプのはりについてのたわみ量,たわみ角を求める練習を重ねる.
8.【棒のねじり】 丸棒のねじり,ねじりモーメントとせん断力について学ぶ.
9.【組合せ応力1】 各種応力の組合せ問題の考え方について学ぶ.
10.【組合せ応力2】 モールの応力円の理解,およびモールの応力円を用いた各種応力の算出方法を学ぶ.
11.【ひずみエネルギ1】 引張,圧縮,ねじり,曲げによるひずみによるひずみエネルギについて学ぶ.
12.【ひずみエネルギ2】 ひずみエネルギと荷重と変位の関係を表したカスチリアーノの定理について学ぶ.
13.【柱の座屈1】 柱の安定・不安定,オイラーの座屈荷重について学ぶ.
14.【柱の座屈2】 各種条件下における柱の座屈問題について学ぶ.
15. 学習成果の確認【期末試験】
各回の授業において課題を課すことがある.次回の授業前までに提出してもらう. 授業の始めには,提出課題の解説を行う.
- <成績評価方法及び水準>
- 授業の最後に行う1回の期末試験により合否を判定する.出席は学生証を用いた出席管理システムにより管理する.出席率8割以下のものは試験受験を認めない場合がある.特に過年度生で受講の場合は,基本的に全授業の出席を求める.出席と同様に,授業中の演習問題提出,課題問題の提出も8割以上の提出を求める.
「国際工学プログラム」の学習・教育目標(C)は,本科目およびこの目標に対応する卒業に必要な他の該当科目をすべて習得することにより達成される.
- <教科書>
- 材料力学の学び方・解き方 材料力学教育研究会編 共立出版
- <参考書>
- 演習 材料力学[新訂版] 尾田十八,三好俊郎 共著 サイエンス社
- <オフィスアワー>
- 月曜日:八王子 犬目校舎 13:30-17:00
上記時間外でも随時質問を受け付けます.ただし,その場合は事前にメールにて時間調整をしてください.(e-mail : htake@cc.kogakuin.ac.jp)
- <学生へのメッセージ>
- 材料力学は機械や構造物を設計する上での強度確認に必須の学問です.機械技術者として基本的な構造物設計ができるよう,基礎理解に努めて下さい.そのために,数多くの例題を実際に解いて具体的なイメージを身につけて下さい.
- <備考>
- 各自で演習問題をたくさん解き,解答に慣れることをおすすめする.
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