| 2012年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科
 
 △化学実験(Experiments in Chemistry)[2334] 1単位
 佐藤 光史 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  一般教養として基礎的な化学の実験を通じて,自然への働きかけとしての化学実験に興味を持ち,現象の観察力を養うことによって,科学的に広い視点から物事を思慮できる人格の形成をめざす。以下に具体的な達成目標を示す。
 1)材料を構成している各元素の分離・確認方法を理解する。
 2)酸を定量する簡便で確実な方法を理解する。
 3)応用として食酢中の割合を求める。
 4)無機化合物を合成し、純度を高める方法をマスターする。
 5)我々の身近に存在する水を純度よくする方法とその純度評価方法を理解する。
 (JABEE学習・教育目標)
 「国際工学プログラム」
 (C)基礎工学・専門工学知識の習得:◎
 JABEE基準1の(1)の知識・能力:(c):◎
 
<授業計画及び準備学習>
  化学をあまり得意としない学生にも分かるように,初歩的な内容から初める。実験は個人実験なので,自分の納得できるペースで行なえる。テーマとしては,定性分析を主とし,未知試料を交え初歩的な定量分析(容量分析)に及び,その他2〜3の物理化学的実験(硫酸銅の製造及び再結晶,水の蒸留,塩類の電気電導度測定)を行なうが、他クラスとの進度調整やレポート作成時間確保のため、実験内容と順序をやむを得ず変更または省略することがある。次回の予習範囲を各回ごとに必ず確認すること。第1週:実験を行なうにあたっての注意・ガイダンス。
 第2週:無機陽イオン各個別反応1。
 第3週:無機陽イオン各個別反応2。
 第4週:第一属陽イオン混合試料の分析。
 第5週:第三属陽イオン混合試料の分析。
 第6週:第一属・第三属混合試料の分析。
 第7週:第一属・第三属未知試料の分析。
 第8週:酸塩基指示薬の呈色反応。
 第9週:酸の0.1規定アルカリ標準液による定量。
 第10週:市販食酢中の酢酸成分の定量。
 第11週:硫酸銅の合成と再結晶。
 第12週:蒸留水の製造と比抵抗率測定。
 第13週:ナイロンの合成実験
 第14週:まとめ実験。
 第15週:学習成果の確認(レポート課題作成)
 <準備学習>
 実験室でのテキストの使用は認めないので,指定した実験ノートに必ず予習すること。予習無しの場合には、安全面から実験を停止させることがある。実験ノートに毎回、確認印を押印する。復習は、レポート作成と提出で確認する。
 
<成績評価方法及び水準>
  予習ノート(各回:3段階評価)+レポート点(各回:5段階評価)+提出課題点の合計で評価する。各回のレポート点が60点相当を超えない場合には、指定期日までの再レポートを1回のみ課す。指定期日までに提出されない場合、採点の対象から除外する。提出課題点は最終評価の30%以下とし、(予習ノート点+レポート点)が満点で、課題0点の場合、最終評価は70点となる。
<教科書>
  教材プリントを使用する。
<参考書>
  視覚でとらえるフォトサイエンス 化学図鑑 数研出版,その他適宜紹介する。
<オフィスアワー>
  毎週実験終了後、何時でも対応する。研究室在室中(八王子12号館305号室)は、質問や相談を歓迎する。ただし、常に研究室に在室しているとは限らないのでE-mailを利用するか、来室を事前に連絡すること(ft10302@ns.kogakuin.ac.jp)。
<学生へのメッセージ>
  「安全」は工学の基本である。物質を安全に扱うために、少しでも化学の知恵を身に付けよう。加えて、自然現象への観察力を養い,科学的に広い視点から物事を考えるようになってほしい。実験室では、一挙手一投足が実験であることを学ぼう。
<備考>
  他クラスとの進度調整やレポート作成時間確保のため、実験内容と順序をやむを得ず変更または省略することがある。次回の予習範囲を各回ごとに必ず確認すること。
<参考ホームページアドレス>
  http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwf1017/
   
 
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