2012年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

日本語表現演習(Japanese Proficiency)[2122]

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1単位
小田 玲子 非常勤講師

最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 1.身近な地域コミュニティと人間をはじめ、グローバルな地域環境について、よく観察できる力、2.自分の頭で考えて、根拠をもって結論を導く論理的思考の力とそれを自分の言葉で表現できる力、を身につける。
 テキスト『大学作文ポートフォリオ』に沿って、授業を進める。大学生の作文におけるポートフォリオ(作品集)の活用は、日本ではまだ前例がないが、理系学生の能力を育成する効果があることが、海外の工学教育専門家たちによって確認されつつある。ポートフォリオ作成のプロセスにおいて、自分の思考のプロセスを自分で知る(よって、エンジニアとしての自分の特質や強さを知る)ことができる。

<授業計画及び準備学習>
第1回 オリエンテーション:ポートフォリオとは何か。
     書くこと・作文の評価基準を共有する。
第2回 論理的思考とは何か。
     演習課題1(「明晰さ clarity」と「一貫性 coherence」のある文章)
第3回 ブック・トークの本の選定。
     演習課題1に対するピア・レヴューと改訂
第4回 理系論文のなかから選び、演習課題2とピア・レヴュー、改訂
第5回 理系論文のなかから選び、演習課題3とピア・レヴュー、改訂
第6回 マイテーマの決定。
     観察の力―演習課題3に対するピア・レヴューと改訂
第7回 観察の力―演習課題4に対するピア・レヴューと改訂
第8回 描写レヴュー作文1、ピア・レヴュー、改訂
第9回 描写レヴュー作文2、ピア・レヴュー、改訂
第10回 関連性探究作文1、ピア・レヴュー、改訂
第10回 関連性探究作文2、ピア・レヴュー、改訂
第11回 マイポートフォリオ overview, マイテーマのプロセス(確認) 
第12回 ブック・トークとピア・レヴュー
第13回 ブック・トークとピア・レヴューを受けて。改訂
第14回 マイテーマのプロセス
第15回 最終レポート(マイテーマ)と振り返り  
 

<成績評価方法及び水準>
毎回の演習課題を80%、最終レポートを20%とし、60点以上で単位を認める。

<教科書>
小田玲子著『大学作文ポートフォリオ』アカデメイア・プレス
「ライティング・ポートフォリオ」(ノート)アカデメイア・プレス(頒布品)

<参考書>
小田玲子著『サウンド・バイト:思考と感性が止まるとき』東信堂
P.カリーニ編著(小田ほか訳)『描写レヴューで教師の力量を形成する』ミネルヴァ書房

<オフィスアワー>
火曜日 11時〜13時 

<学生へのメッセージ>
自分の足で歩き、自分の眼で観て考えるプロセスのおもしろさを知りましょう。

 

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