| 2012年度工学院大学 建築学部
 
 ○都市計画(City Planning)[3268] 2単位
 野澤  康 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  都市とは何か、都市計画とはどのようなものなのか、その概要、枠組みの基本的部分を学んでいく。この講義の具体的な達成目標は下記の通り4点あげられる。
 
 (1)都市計画とはどのようなものであるか、その役割や歴史的な背景を理解している。
 (2)都市の問題点を的確に捉え、分析・評価できる。
 (3)都市計画の基本的な立案プロセスと実現ツールを理解している。
 (4)身近な都市を、専門家の目で見て評価することができる。
 
<授業計画及び準備学習>
  指定の教科書及びキューポート経由で配布する資料集を用いて、下記の予定で進める予定である。
 1.都市とは何か?都市はどんな状況にあり、どんな問題があるのか?
 (人口集中地区、人口の推移、都市の問題)
 ☆事前学習:自分が住んでいる街や出身都市の人口や都市問題を調べてみる。
 
 2.都市計画の歴史(バロック都市、近代都市計画)
 ☆事前学習:Googleなどを通してパリやロンドンの街を眺めてみる。
 
 3.都市計画の歴史(田園都市、近隣住区論、ニュータウン)
 ☆事前学習:東京近郊のニュータウン(例えば多摩ニュータウン)に行ってみる。
 
 4.都市基本計画(マスタープラン、都市計画のフレーム)
 ☆事前学習:自分が住んでいる街や出身都市のマスタープランを入手して読んでみる。
 
 5.土地利用計画(区域区分、地域地区、形態規制)
 ☆事前学習:自分が住んでいる街や出身都市の都市計画図を入手して見てみる。
 
 6.都市交通計画(道路の段階構成、歩車分離、地区交通計画、LRT)
 ☆事前学習:自分が日常的に利用している交通機関の利便性などについて改めて考えてみる。
 ※詳細は3年次の「都市交通計画」で扱う
 
 7.公園・緑地・オープンスペースの計画(公園・緑地・オープンスペースの意義、都市公園の種類)
 ☆事前学習:身近な公園・緑地・オープンスペースに行き、その機能や環境を調べてみる。
 
 8.住宅・住環境の計画(居住水準、住宅地の計画)
 ☆事前学習:自分が今住んでいる家あるいは実家の間取りや面積、設備を調べてみる。
 ※詳細は3年次の「都市住宅地計画」で扱う
 
 9.都市基盤施設の計画(インフラストラクチャー、水系、エネルギー、情報通信、廃棄物)
 ☆事前学習:私たちの都市生活には欠かせないものは何かを考えてみる。
 
 10.都市環境の計画(環境の切り口)
 ☆事前学習:身近な環境問題について、調べて、考察してみる。
 
 11.都市の防災計画(地域危険度、不燃領域率、防災計画、復興計画)
 ☆事前学習:自分が大地震に遭遇した時に、まず何をするか、
 また、災害時に家族とどのように連絡を取るか等を考えてみる。
 
 12.都市の景観設計(都市形態のデザイン、道路・街路の機能とデザイン、景観法)
 ☆事前学習:美しい都市とはどんな都市か?行ったことのある街から考えてみる。
 
 13.日本の都市計画制度(都市計画法と建築基準法、区域区分、市街地開発事業)
 ☆事前学習:都市計画法、建築基準法の条文を読んでみる。
 
 14.日本の都市計画制度(地区スケールの計画手法)
 ☆事前学習:以前入手した都市計画図を見て地区計画がかかっている地区を探して、
 その具体的内容を調べてみる。
 
 15.達成度の確認
 
<成績評価方法及び水準>
  授業中の小テストやレポート等(40点分)、期末試験(60点分)によって成績を評価する。合計が60点以上を合格とする。
<教科書>
  「都市計画」川上光彦著(森北出版)※必ず、授業初回までに用意しておくこと。
 
<参考書>
  「初学者のための都市工学入門」高見沢実著(鹿島出版会)「市民参加のまちづくり」渡辺俊一編著(学芸出版社)
 「市町村の都市計画1〜3」日笠 端著(共立出版)
 「住環境 評価方法と理論」浅見泰司編著(東京大学出版会)  他、講義中に随時紹介する
 
 また、これらの単行本に加えて、自治体発行の各種資料や新聞も参考としながら、学習してほしい。
 
<オフィスアワー>
  講義時間の前後、3号館3階3301室(建築系教員控室)またはスチューデントセンター3階就職支援センターにて対応する。それ以外でも事前連絡により対応可能であるが、基本的に新宿校舎での対応となる。E-mail;nozawa@cc.kogakuin.ac.jp
 
<学生へのメッセージ>
  講義開始後の入室は原則として認めない。遅刻厳禁で臨んで欲しい。
   
 
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