| 2012年度工学院大学 建築学部
 
 ○建築設計II(Architectural Design II)[2373] 2単位
 木下 庸子 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 冨永 祥子 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 押尾 章治 非常勤講師
 稲葉 唯史 非常勤講師
 J.ランビアーシ 非常勤講師
 佐藤 健 非常勤講師
 石川 雅博 非常勤講師
 後藤 成身 非常勤講師
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  第一課題:バス停前のキャンパスカフェ八王子キャンパスの南門周辺の再整備計画を提案してもらいます。南門は路線バスの停留所があり、自転車通学の学生諸君も多く利用する、キャンパスの玄関口として利用されています。しかし、道路は狭く、交通量も激しいことから、あまりとどまって時間を過ごすことはできない状況です。そこで、このエリアをもっとひろびろとして、使いやすい場所になるよう、バス停、待合いスペース、みんなが使えるカフェ、そして工学院大学の研究成果を発表する展示空間を計画してもらいます。
 
 第二課題:立体構成
 建築空間を構成する基本要素としての「壁」を考える。
 A4のスチレンボードを幾つかのピースに切断し、それを壁として空間を構成するトレーニング。縮尺を1/100として考えること。
 A4のサイズは289ミリ×203ミリなので、1/100の場合、28.9m×20.3mということになります。
 その面積の壁を幾つかのピースに分割して空間を構成すること。
 第一課題のキャンパスカフェの設計につなげる導入課題として捉える。
 
 第三課題:仙川の住宅
 あなたの両親が突然、家を新築することになりました。息子(娘)が今後本格的に建築を志すことを踏まえ、建築を専攻する息子(娘)と快適に暮らすことのできる家を建てようという計画です。そしてせっけくだから、息子(娘)に設計してもらおうということになりました。
 工学院大学は2年までは八王子、3年以降は新宿に通うこととなります。それを考慮に入れ、敷地は八王子と新宿の間の都会的で魅力ある場所に探していました。そこで出会ったのが仙川の駅に程近い、『安藤ストリート』と命名された街路に面した土地です。ここには『東京ミュージアム』という、安藤忠雄設計のミュージアムが存在します。この地域一体は、都市計画道路調布3・4・17号線に面しています。周辺は、幅員16mの都市計画道路が、それまでの都市の骨格に対して斜めに縦断したためにできた不整形な台形の地形を持っています。両親が見つけた敷地もそのような不整形なものでした。でも、デザインを志す息子(娘)なら、きっと面白い提案をしてくれると思い、両親は購入を決意しました。
 両親は、息子(娘)はもう大学生なのだから必要以上に干渉したくないと思っています。しかし、家族なのだからある程度の気配は感じつつ生活を共にしたいと考えています。そして、都市的な敷地の立地を生かして、1階は将来息子(娘)のデザインアトリエとして活用しても、両親の趣味を生かしたギャラリーとなっても、またはカフエなどの用途として貸してもよいと思っています。そんな夢を持つ両親のために、自分と一家が楽しく生活できる住まいを提案してください。
 
<授業計画及び準備学習>
  1. 第一課題:課題説明準備学習:課題に役立ちそうな事例資料を収集し、特徴・設計主旨を整理する
 2. 敷地調査/エスキスチェック
 準備課題:気に入った事例を同スケールでスケッチし、スケール感をつかむ
 3. エスキスチェック/第二課題説明
 準備課題:魅力的十区間とは何か、展示空間と光について考える
 4. エスキスチェック
 準備課題:周辺を含む敷地状況を断面で捉えておく
 5. エスキスチェック
 準備課題:効果的な図面表現、着彩、レイアウトの検討
 6. 第一課題:提出/講評
 第三課題:課題説明
 準備課題:課題に役立ちそうな事例資料を収集し、特徴・設計主旨を整理する
 7. 敷地調査/エスキスチェック
 準備課題:気に入った事例を同スケールでスケッチし、スケール感をつかむ
 8. エスキスチェック
 準備課題:主旨説明を文章化+スケッチ図で表現する方法を考える
 9. エスキスチェック
 準備課題:インテリアや外部空間の見せ場を模型を使って検討する
 10.エスキスチェック
 準備課題:外・内観イメージスケッチをする
 11.中間提出/講評
 準備課題:提出までのスケジュール管理
 12.エスキスチェック
 準備課題:主旨説明と各機能・空間が一貫している再確認
 13.エスキスチェック
 準備課題:パース表現・模型表現のスケジュール管理
 14.最終提出/講評
 準備課題:提出図面の確認
 15.再提出
 準備課題:講評コメントを取り入れて、再度まとめあげ提出
 
<成績評価方法及び水準>
  途中のプロセスや発表内容を加味しながら、総合的に評価する。
<オフィスアワー>
  特に定めないが、前もって連絡もらえれば随時対応する。
   
 
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