| 2012年度工学院大学 建築学部
 
 ○日本建築史(History of Japanese Architecture)[2165] 2単位
 後藤  治 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
   我が国の歴史的建築物が持つ技法・構法・デザインの特徴、時代による変化を、具体的な事例を通して学ぶ。同時に、歴史的建築物の保存について問題意識を持つことを学ぶ。我が国の歴史的建築物に関する基礎的な専門用語、構造・形式・規模等の表記方法、我が国の代表的な歴史的建築物やそれに用いられている構法や技術を覚えることを目標とする。
<授業計画及び準備学習>
  1.ガイダンス、授業の進め方、時代区分、基本的な用語準備学習:中学、高校で習った歴史の教科書を見直しておく
 2.日本に残る歴史的建築物
 準備学習:文化庁のホームページにアクセスして、日本の文化財の状況を確認する
 3.木材と木造建築
 準備学習:林野庁のホームページにアクセスして、日本の森林の状況を確認する
 4.伝統構法と在来構法、木質構造
 準備学習:自宅の周辺にある近年建設された木造の建物を観察する
 5.軸組と基礎
 準備学習:自宅の周辺にある住宅建築の基礎を観察する
 6.様々な軸組の構法と変化
 準備学習:教科書に掲載されている様々な建物の写真によって、軸組の構法を確認する
 7.壁
 準備学習:教科書に掲載されている様々な建物の写真によって、壁の構法や仕上げを確認する
 準備学習:自宅の周辺にある歴史的建築物を見学し、これまでの学習成果を確認する
 8.軸組と小屋組
 準備学習:教科書に掲載されている様々な建物の断面図によって、小屋組の構造を確認する
 9.屋根
 準備学習:身の回りにある建物の屋根の材料、仕上げ、工法を観察する
 ★ 学習成果の確認(レポート課題作成)
 10.軒
 準備学習:自宅の周辺にある寺院や神社を訪れ、建物の軒を観察する
 11.天井と床
 準備学習:身の回りにある建物の天井と床の材料、仕上げ、工法を観察する
 12.建具、金具
 準備学習:身の回りにある建物の建具を観察する、特に障子と襖を観察する
 13.建築の塗装、彫刻
 準備学習:日光東照宮のホームページをみる、建物に塗る塗料にどのようなものがあるのかを調べてみる
 14.歴史的建造物の保存
 準備学習:文化財保護法について調べてみる
 15.学習成果の確認(試験)
 準備学習:これまでの学習成果を総合的に見直してみる
 
<成績評価方法及び水準>
  試験及びレポート課題によって評価する。試験・レポートは9対1の比率で採点し、合計60点以上の者に単位を認める。ただし、50点以上60点未満の者で、レポート内容が非常に優秀であると判断される場合には、最終成績を60点とする。
<教科書>
  『日本建築史図集 新訂第三版』日本建築学会編(彰国社)
<参考書>
  『改訂 伝統のディテール』広瀬鎌二他(彰国社)『コンパクト版・建築史【日本・西洋】』大橋竜太他(彰国社)
 『建築学の基礎6 日本建築史』後藤治(共立出版)
 
<オフィスアワー>
  八王子校舎建築事務室:火曜日12時40分〜13時10分
<学生へのメッセージ>
  授業中に参考文献を提示するので,それらに出来る限り目を通し,知識を広げる努力をしてもらいたい。可能な限り、自宅の周辺や通学路近辺にある歴史的建築物の見学を行ってもらいたい。
   
 
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