| 2012年度工学院大学 建築学部
 
 ○建築設計I(Architectural Design I)[5313] 2単位
 谷口 宗彦 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 中島 智章 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 飯島 直樹 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 地引 重巳 非常勤講師
 今永 和利 非常勤講師
 川向 政博 非常勤講師
 小林 將夫 非常勤講師
 堀 正人 非常勤講師
 松下 希和 非常勤講師
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  ■前半:「空間のデザイン」模型を使って基礎的な立体造形、空間イメージからアイディアの出し方演習。
 まず与えられた空間のスケールを把握し、造形原理、あるいは素材と造形、言語イメージと造形などの関係を基礎に、スケール感を伴う生活空間のリアリティ、光のイメージ、発想力、表現力の演習。イメージにあった模型材料を選んで各自、空間を楽しく工夫表現する。
 
 ■中盤:名作住宅図面のトレース
 建築の実施設計図のトレースを通して、構造や仕上げ、構法などに対する理解をふかめてもらう。図面の線の意味を知り、図面から空間を読み取れるようになることを目標とする。平面詳細図/部分詳細図などをトレースする。
 
 ■後半:「森の家」の設計
 与えられた敷地の環境条件を理解し、住み手の性格を想定しながら、その利用者がどのようにして生活を楽しむかを想定しつつ小住宅の設計を行なう。
 与えられたプログラムに加え、それぞれでテーマを設定してユニークな住宅空間のイメージを建築的に表現する。中間発表時には構造種別を選定し、その後は構造の柱や壁を意識しながら設計/デザインをすすめる。 敷地は八王子キャンパス内に位置する。
 
 ■事例研究課題
 住宅課題に先だって、別荘/週末住宅の参考事例を各自調べて、自分の好きな作品を一つ選んで図面と模型でその住宅の良さを表現する。雑誌や書籍に掲載されている図面や写真をもとに図面と模型を作成する。
 
<授業計画及び準備学習>
  1、短期課題1:「空間のデザイン」課題説明授業の進め方・配付資料の説明、講義
 
 2、短期課題1:「空間のデザイン」
 個人指導(コンセプト・アイディアのエスキース)
 
 3、短期課題1:「空間のデザイン」
 個人指導(スタディ模型によるエスキース)
 
 4、短期課題1:提出・講評
 短期課題2:課題説明:図面の書き方の講義
 
 5、短期課題2:「名作住宅図面のトレース」
 1)平面詳細図のトレース 予習:「次の課題:森の家」事例研究のための資料収集
 
 6、短期課題2:「名作住宅図面のトレース」
 2)平面詳細図のトレース 評価:提出、事例研究、収集確認・評価
 
 7、設計課題:「キャンパス内の森の家」課題説明
 講師によるショートレクチャー、敷地見学
 
 8、事例の総合プレゼンテーションの提出、講評
 予習:各自の課題の敷地模型、ボリューム模型の制作
 
 9、エスキースチェック(個人指導)
 予習:平面図、立面図などのスタディ、中間発表用模型制作
 
 10、中間提出、講評、/エスキースチェック
 予習:構造を意識して平面図、断面図のスタディ
 
 11、エスキースチェック
 予習:デザインのスタディ
 
 12、エスキースチェック
 予習:最終プレゼンテーションの検討
 
 13、最終提出、採点講評
 
 
 14、合同講評会(3クラス共通)
 
 中間提出や最終提出以外でも予習について何らかの結果を毎回提出してもらう。
 提出は提出日の9:00ー9:10までとし、それを超えると期限外提出となり減点の対象となる。
 
<成績評価方法及び水準>
  提出したものには原則として全て採点を行い、それらを総合的に判断して成績を評価する。出席も考慮する。合計して成績を評価する。
<教科書>
  特に指定せず必要に応じて資料を配布する。
<参考書>
  建築設計資料集成、建築関係の雑誌(新建築、住宅建築、GA JAPAN、A+Uなど)、建築家の作品集 
<オフィスアワー>
  授業終了直後適宜 
<学生へのメッセージ>
  建築設計が上手くなるには、参考事例の図面表現と実例写真を何度も見較べ、線の意味を考えながらトレースすることに始まる。フリーハンドの短時間トレース・スケッチ練習も役立つ。一般図(平面図・断面図・立面図など)や実例写真を見て、短時間スケッチすることを日常的・習慣付けて行うことが、早く上達するこつと言えよう。写真は最も正確なパースでもあるので、まず写真を見て、建物のプロポーション・陰影・遠近感・添景等を正確にフリーハンドスケッチすることで、パース表現も大いに上達する。
 設計段階では、トレーシングペーパーを惜しまず、次々に発展させたエスキースを重ねることは筆数条件である。しかも、スタディ模型をつくりながら、スケッチ・プランニングすることの大切さを早めに覚えて欲しい。
 
   
 
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