2012年度工学院大学 建築学部
△人文・社会科学の基礎A(K)[4120]
2単位 榎本 淳一 教授 [ 教員業績 JP EN ] 林 真理 教授 [ 教員業績 JP EN ] 石川 敬史 非常勤講師 吉田 司雄 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 人文・社会科学分野の基礎的な知識や考え方を見につけることがねらいである。特に前期の「A」では、柔軟な考え方と論理的な思考方法を養うと共に、高校の国語および社会からの接続を意図し、とりわけ「書く力」の練成をはかる。こういった学習のために必要とされるスキルやマナーを習得することも達成目標の一部となる。なお、以下の授業計画は受講者数等に応じて、変更されることもありうる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 授業概要説明と国語力習熟度テスト(榎本、吉田)
準備学習:この科目のシラバスを読んでくる。 2. 授業の受け方、ノートの取り方(榎本) 大学の授業は、高校までの授業と違う点を理解し、どのように授業を受け、どのようにノートをとるべ きかについて学ぶ。 準備学習: 授業中の私語や立ち歩き、ゲーム、メールが、なぜいけないのか考えてくること。 3.「書く力」の基礎(林) 大学生に必要な日本語力とは何かを学び、文章力向上のための自分なりの学習法を考える。 準備学習:前回の授業をしっかり復習しておくこと。 4.今和次郎「考現学」入門(石川) 工学院大学図書館の「今和次郎コレクション」を紹介すると共に、日常生活の中から問題を発見する好奇心・探究心を培う。 準備学習:インターネットで「○○考現学」を検索(例:マスコミ考現学)、どのような言葉が流布さ れているか調べておくこと。 5.八王子の考現学的探索(吉田) 前回講義の応用編。工学院大学のある八王子の歴史や文化を学び、あわせて工学院大学の歴史についても学ぶ。 準備学習:インターネットで「八王子」の有名なもの、象徴するものを最低5つみつけておくこと。 6.八王子にテーマパークを!(吉田) 前回交互の発展編。ディズニーランドについて文化史の観点から学び、新たなテーマパークの可能性を考える。自分のアイデアを言葉で表現する。 準備学習:もし自分の地元にテーマパークや公共施設を作るとしたら、どんなものがいいか考えておくこと。 7.魅力的なアイデアを競う(吉田) 前回課題の相互批評。説得力のある文章とはどういうものか考える。 準備学習:自分の書いた文章の長所と短所を考えておくこと。 8.建築と歴史学(1)(榎本) 世界最古の木造建築である法隆寺の謎について、建築史・文化史研究の観点から学ぶ。 準備学習:高校の教科書や建築史の本などで、法隆寺について確認しておくこと。 9.建築と歴史学(2)(榎本) 前回の授業をもとに、建築を学ぶ上で、なぜ歴史を学ぶ必要があるか考える。 準備学習:前回の授業のノートを整理し、復習しておくこと。 10.建築と歴史学(3)(榎本) 前回・前々回の授業をもとに、レポートをまとめる方法について学ぶ。 準備学習:前回・前々回の授業のノートを整理し、復習をしておくこと。 11.社会の問題を考える(1)(林) 意見の述べる際の論理を知る。 準備学習:これまでの授業の復習をしておくこと。 12.社会の問題を考える(2)(林) 意見の対立する文章を読む。 準備学習:前回の授業で出された宿題(演習プリント)をやっておくこと。 13.社会の問題を考える(3)(林) 意見を述べる文章を書く。 準備学習:前回の授業で出された宿題(作文)をやっておくこと。 14.復習(榎本、林、吉田) 提出済みのレポートについて講評を行う。良い答案を紹介し、採点のためのチェックポイントを説明する。より良い文章を書けるようになるために、自分の弱点を知る。 準備学習:提出済みレポートのコピーを用意し、再読してくること。 15.学習成果の確認(テスト)
- <成績評価方法及び水準>
- 3名の教員が各レポート課題と平常点に基づいて25点満点で採点したものの合計に、最終回のテストの点数を加えて、合計100点満点で評価をする。課題レポート等すべて提出していることが、単位修得の必要条件である。
- <教科書>
- なし。ただし、レポート用のB5サイズの400字詰め原稿用紙(生協にて販売)を各自購入すること。
- <参考書>
- 授業の中でその都度指示する。
- <オフィスアワー>
- 授業後に教室で対応する。各教員のオフィスアワーについては、人文社会系教室/総合文化科目のサイトを参照のこと。
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwf1018/
- <学生へのメッセージ>
- どんな建築も、人間が使用するものであること、社会とともにあるということは間違いありません。だからこそ、建築を学ぶためには、人間および社会に対する深い理解が求められます。そのための足場作りをぜひ大学時代に行って下さい。
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