| 2012年度工学院大学 建築学部
 
 △物理学概論A(K)[3218] 2単位
 武藤 恭之 助教  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  物理学概論Aでは、物理学の基礎となる力学について学ぶ。また、これらの学習を通じて、現実に起こる自然現象をどのようにモデル化し、数学的な方法を用いて記述していくかということを系統的に学び、後の建築系の専門科目を学習する際の基礎を築く。具体的には、以下のような事項の達成を目標とする。
 1.物理量の単位や次元の概念の習得
 2.力学の基本法則についての理解
 3.保存量・保存則の理解
 4.自然現象を理解するための道具としての数学的手法の習得
 
<授業計画及び準備学習>
  第1回の講義に関しては、高校数学の復習をしておくこと。第2回以降については、授業の進捗状況などを踏まえながら、その都度必要な準備学習を指定する。授業計画は、以下の通り。
 第1回:物理における単位と次元・次元解析
 第2回:物体の運動の記述(1)
 座標系と位置ベクトル・慣性系
 第3回:物体の運動の記述(2)
 速度・加速度と微分・積分
 第4回:物体の運動の記述(3)
 振動運動・非慣性系
 第5回:質点の力学とニュートンの運動法則
 第6回:運動方程式の解(1)
 等加速度運動・抵抗力の働く運動
 第7回:運動方程式の解(2)
 単振動・減衰振動・強制振動
 第8回:運動方程式の解(3)
 等速円運動と非慣性系
 第9回:仕事とエネルギー・エネルギー保存則
 第10回:運動量の保存則と衝突運動
 第11回:角運動量の保存則
 第12回:万有引力と天体の運動
 第13回:剛体の静力学
 第14回:剛体の慣性モーメントと動力学
 第15回:学習成果の確認(試験)
 
<成績評価方法及び水準>
  (1)期末試験(100点満点)を行い、その点数をA点とする。(2)適宜演習問題を出し、解答レポートの提出を求める。この点数を、総計30点満点で換算し、その点数をB点とする。
 (3)A+R×Bを最終的な得点とし、この点数が60点を超えた者を合格とする。ただし、Aが30点未満ならばR=1、Aが30点以上ならばR=[(100−A)/70]^2
 
<教科書>
  「理工系物理学講義(改訂版)」加藤潔(培風館)
<オフィスアワー>
   新宿2715室 月曜日10時〜12時八王子I-206室 水曜日3限(授業期間中のみ)
 この他の時間にも、電子メール(初回講義の際に連絡します)で事前に連絡をいただければ対応可能です。また、電子メールによる質問も受け付けます。
 
<学生へのメッセージ>
   ・高校物理の知識は、必ずしも前提としませんが、高校数学の知識は前提とします。・授業中の、講義内容に関する質問は大歓迎です。
 ・教科書の問題を解いたり、演習の授業を活用したりすることで、自分で考える力を身につけ、より深い理解につなげてください。授業のみで全てを理解することは、不可能だと考えてください。
 
   
 
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