2012年度工学院大学 第1部建築都市デザイン学科

建築都市デザインIII(Design Studio in Architecture and Urbanism III)[5A74]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
倉田 直道 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]
藤森 照信 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]
飯島 直樹 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]
沢瀬 学 非常勤講師
高谷 時彦 非常勤講師
松下 希和 非常勤講師

最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
建築都市デザイン場Lは、建築都市デザイン・スタジオとインテリアデザイン・スタジオの2つのスタジオに分けて設計演習行う。
建築都市デザイン・スタジオでは、都市デザインと建築を融合した設計課題にグループで取り組む。地区のスケールで、まちづくりの課題への理解を深めるとともに、地区の将来像とルールづくり、将来像を実現するためのパイロットプロジェクトとしての建築や公共空間のデザインなど、都市デザインから建築や公共空間のデザインまで、一貫した流れの中で総合的かつ専門的な技能の習得を目指す。都市に対する洞察力と問題意識を高め、都市スケールでの空間認識と空間構成力を養成する。幅広く都市問題を考察し、都市計画・アーバンデザイン・ランドスケープデザインなどについても考究する。多機能施設のプログラミング、空間のゾーニング、複合建築の内外空間のデザイン、構造、設備、その他の機構との融合、ランドスケープデザイン・アーバンデザイン的配慮等、グループによる協働の設計作業を通じて学ぶ。
インテリアデザイン・スタジオでは、大学校舎のホール空間を対象としたインテリアの設計課題に取り組む。都心に立地する高層箱形ビルの大学校舎に対して、地域や社会に開かれた大学の将来像や街と大学との関係に配慮し、大学のブランディングに寄与する将来の大学のアイコンとなるようなホール空間のリノベーション計画=大学ホールのコミュニケーション化の提案作業を行い、20世紀後半の経済、文化の進展と平行しつつ、建築とも異なる独自の領域を切り開いてきたインテリアデザインへの理解を深めるとともに、施設の立地環境の分析、クライアントである組織の経営戦略などから、コンセプト策定と具体的な空間設計まで、インテリアのデザインの専門的な技能の習得を目指す。

<授業計画及び準備学習>
別紙学部で発行する「2012年度・建築設計課題および案内」に詳しく提示される。
建築都市デザイン・スタジオでは、以下のプロセスを踏みながら、グループによる設計とする。
1)地区の現況調査と分析・評価
2)地区の将来像と都市デザイン・ルールの検討
3)パイロットプロジェクトの敷地の選定と分析
4)提案プロジェクトのコンセプトとプログラムの検討
5)プロジェクトの設計

インテリアデザイン・スタジオでは、以下のプロセスを踏みながら、個人による設計とする。
1)全日程を通じ、アイデアの徹底した生成
2)生成過程の文章化と記録
3)ホール運用の空間化、可視化(VMD)の企画
4)大学環境の事例調査
5)模型によるエスキース
6)プロジェクトの設計

<成績評価方法及び水準>
スタジオで求められる提出物の内容、発表能力と出席状況を加味し、最終提出課題にて評価する。

<教科書>
建築都市デザイン・スタジオ:「まちづくりデザインのプロセス」日本建築学会編・倉田・野澤他共著(日本建築学会)

<オフィスアワー>
月〜木 10:00-18:00 それ以外でもメールで約束の上。対応可。
E-mail:kurata@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
学部最後の設計科目であり、卒業設計にはいる直前の学部における総括的な演習科目として位置づけている。将来設計や計画を志す学生の受講を期待している。
建築都市デザイン・スタジオでは実社会における設計作業のように、チームを組んでのグループ作業であるため、各自の役割分担による協働作業の進め方を身に付けるとともに、協調性が向上することになる。インテリアデザイン・スタジオでも、具体的なプロジェクトを対象とする演習を行うことで、実務としてのインテリアデザインのプロセスを体験することになる。

<備考>
建築都市デザイン場Lは、建築都市デザイン・スタジオとインテリアデザイン・スタジオの2つのスタジオに分けて設計演習行う。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2012 Kogakuin University. All Rights Reserved.