| 2012年度工学院大学 第1部建築都市デザイン学科
 
 都市解析(City Analysis)[3B13] 2単位
 野澤  康 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  都市やその部分である地区の計画を立案するにあたっては、対象となる都市(地区)の現状を正しく把握する必要がある。この講義では、都市(地区)の調査・分析・評価を中心的なテーマとして、それに関連して、指標に関する事項、都市モデルに関する事項、都市計画に関連する情報システムに関する事項、など広範な話題を取り上げ、理解を深めていく。
 具体的な達成目標は、情報・データの種類とその収集・解析方法を理解し、それを応用して地区を調査・分析・評価することができることである。
 
<授業計画及び準備学習>
  1.授業の全体像、都市を解析するということ2-3.歴史を知る(古地図、古写真、絵図、絵はがき)
 ☆準備学習:都市の歴史を知ることのできる資料を探してみる。
 4.地形を知る(地形図、立体化、地名)
 ☆準備学習:身近な地域の地形図を入手し、それを手に現地を歩いてみる。
 5.空間を知る(土地・建物利用現況調査、土地利用、建物、道路、3D化)
 ☆準備学習:身近な市区の土地・建物利用現況調査の結果を示した図を見てみる。
 6.生活を知る(国勢調査、住宅地図、地籍図)
 ☆準備学習:2年生で学んだ国勢調査の復習をしておく。
 7-8.計画・事業の履歴を知る(土地区画整理事業、都市計画図)
 ☆準備学習:2年生で学んだ事業手法、都市計画のフレームの復習をしておく。
 9-10.現場で見る、現場を歩く(フィールド・サーベイ、道具の活用、野帳)
 ☆準備学習:自らの2年半の体験から、自分なりのフィールド・サーベイのこつを整理してみる。
 11.現場で聞く(ヒアリング、アンケート調査、オーラル・ヒストリー)
 ☆準備学習:自ら経験したことのあるアンケート調査の手法を考えてみる。
 12.ワークショップをひらく(ワークショップ、ファシリテーター)
 ☆準備学習:ワークショップとは何か。文献などで調べてみる。
 13-14.地域資源・課題の抽出
 ☆準備学習:まちの調査報告書などの成果物を市役所などで探してみる。
 15.達成度の確認
 
<成績評価方法及び水準>
  レポート及び授業中の演習課題等(40点分)、期末試験(60点分)によって成績を評価する。合計が60点以上を合格とする。
<教科書>
  「まちの見方・調べ方−地域づくりのための調査法入門」西村幸夫・野澤康編著(朝倉書店)
 
<参考書>
  「建築・都市計画のための調査・分析方法」日本建築学会編(井上書院)「住環境 評価方法と理論」浅見泰司編(東京大学出版会)
 「都市モデル読本」栗田治著(共立出版)
 「地理情報システムを学ぶ」中村和郎他編(古今書院)
 これらの他 講義の中でも随時紹介していく。
 
<オフィスアワー>
  講義終了後、講義室または26階研究室(2674室)にて対応する。それ以外でも事前連絡により対応する。E-mail;nozawa@cc.kogakuin.ac.jp
 
<学生へのメッセージ>
  なお、講義開始後の入室は原則として認めないので、遅刻厳禁で臨むこと。3年前期までの復習にもなり、4年次の卒業研究への準備にもなる科目である。3年後期で単位数は満たしているかもしれないが、是非、多くの学生に履修してもらいたい。
 
   
 
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