2012年度工学院大学 第1部建築学科 環境建築コース
電気・情報システム(Electrical Service & Building Information System)[4E31]
2単位 高橋 健彦 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 近年の電力技術および情報技術の高度化に伴い、建築物の電気システム及び情報システムの役割は、その機能を果たすために、ますます重要になってきている。電気の基礎的知識を養い、建築マインドを持った上で建築物における電気・情報設備の係わりを理解し、建築物の要素技術であるいろいろなシステムを理解できる能力を身につける。さらに、実際の建築物における計画・設計の意図を理解できる能力を身につける。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス、電気学入門
準備学習:身の回りの電気の“なぜ”の質問を用意しておくこと。 2.単相交流の電圧・電流・電力の計算 準備学習:オームの法則、ベクトルの復習をしておくこと。電卓を持参すること。 3.三相交流の計算 準備学習:単相交流の復習をしておくこと。電卓を持参すること。 4.照明の光源、特性、照度の計算 準備学習:JIS-Z-9110を調べておくこと。 5.建築電気設備・通信設備の関連法規 準備学習:建築基準法第32条、第33条を調べておくこと。部屋にあるコード、テレビについている マークを調べておくこと。 6.建築電気設備の概要 準備学習:例えば新宿キャンパスの電気設備の種類を調べておくこと。 7.電力機器、材料 準備学習:6の概要を良く理解しておくこと。 8.建築通信・情報設備の概要 準備学習:例えば新宿キャンパスの通信・情報の種類を調べておくこと。 9.通信・情報機器、材料 準備学習:8の概要を良く理解しておくこと。 10.分散電源(太陽光発電、風力発電、燃料電池) 準備学習:例えば、住宅に分散電源が導入された場合のメリットを調べておくこと。 11.照明環境システム 準備学習:4で学んだことを復習しておくこと。 12.電磁環境システム 準備学習:EMCを予習しておくこと。 13.電気安全環境システム 準備学習:例えば、住宅の電気安全について考えておくこと。 14.最近のビルの電気・情報システム 準備学習:6、7、8、9、11、12で学んだことを復習しておくこと。 15.学習成果の確認(試験) 準備学習:前回までの総復習を行うこと。
- <成績評価方法及び水準>
- 期末試験結果を60%、授業中の演習問題、課題の解答、出席点を40%で評価し、100点満点の60点以上を合格とする。ただし、3回以上欠席した学生は履修放棄とみなし成績評価は行わない。
- <教科書>
- 電気・情報システム学習資料
- <参考書>
- 高橋・黒田著「建築電気設備工学」(オーム社)
(社)電気設備学会誌の特集記事(図書館に有り)
- <オフィスアワー>
- 授業の前後の時間に講師控室
- <学生へのメッセージ>
- 建築業界(設計事務所、ゼネコン、サブコン)では電気設備技術者を熱望している。建築物に機能を与える設備を創る喜びを味わいたい諸君はトライしてみてはいかが。そのためには、この科目でしっかり勉強されることを望みます。
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