| 2012年度工学院大学 第1部建築学科 環境建築コース
 
 地域環境計画(Planning of Regional Environment)[4A11] 2単位
 篠沢 健太 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  ・地域の環境を読み取る視点と方法の習得・環境計画の理念と立案の手順の学習
 ・自然立地的土地利用計画の概念と持続可能な開発の理解
 
<授業計画及び準備学習>
  ■基礎概念1. 地域をどうとらえるか?ーあなたの生まれ育った「地域」ー
 準備学習:出身地、居住地など、身近な「地域」の地図、航空写真を準備し、その広がりについて考える。
 2. 地域を読み取る方法ー鳥の視点、虫の視点ー
 準備学習:地域を読み取るスタディの方法を3つ挙げ、その特徴を把握する。
 3. 地域の自然環境ー地形の読み取り、流域の思想ー
 準備学習:事前に準備した「地域」または「新宿」「八王子」のいずれかについて、地形の特徴を考える。
 4. 地域の社会構造ー農業・水利・集落ー
 準備学習:農地の分布、広がりを把握し、それが何により決定されているか?考える。
 5. 地域を記述する方法ーダイアグラムー
 準備学習:地域を記述する表現手法について、3つ事例を探す。
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 ■計画手法
 6. 持続可能な開発と計画ーsustainable developmentー
 準備学習:「sustainableサステナブル」の語を用いている建築、都市計画、地域開発プロジェクトを1つ探し、内容を把握する。
 7. I.マクハーグ「Design with Nature」とRPT
 準備学習:「Design with Nature」が何を意味するのか?考える。
 8. 植生遷移と潜在自然植生
 準備学習:絵本「森は誰がつくったのだろう?」を読み、植生遷移の流れを把握する。
 9. 自然立地的土地利用計画
 準備学習:前週に配布する資料を読み、「自然立地的土地利用計画」の流れを把握する。
 10. 地域の生態学ーランドスケープ・エコロジーー
 準備学習:地域の生態学と建築、ランドスケープデザインとの関係を考える。
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 ■各論、事例
 11. 地域に関わる計画体系ー都市計画法、環境基本法、緑の基本計画…ー
 準備学習:「地域」を対象とする計画の図面を、同じ地域に2種以上準備する。
 12. 居住の地域環境計画ーニュータウンの開発計画ー
 準備学習:ニュータウンを1つ探し、その開発の歴史や特徴を調べる。
 13. 生産の地域環境計画ー都市と農村のはざま〜「撤退の農村計画」ー
 準備学習:「農」に関わる地域環境計画の例を1つ探し、その概略を調べる。
 14. 都市再生の地域環境計画ーエコロジカルなまちづくりに向けてー
 準備学習:地域を視野に入れた都市再生の事例を1つ探し、その特徴を調べる。
 15. 学習成果の確認(レポート課題作成)
 準備学習:前回までの総復習を行うこと
 
<成績評価方法及び水準>
  最終回に行う試験を50点満点、毎回の授業後に提出するコメントを30点満点(1回2点)、中間課題を20点満点で評価し、合計60点以上を合格とする。ただし3回以上欠席した学生は履修放棄とみなし成績評価を行わない。
<教科書>
  必要な資料は配布する。
<参考書>
  佐藤滋・後藤春彦・田中滋夫:山中知彦(2006):図説都市デザインの進め方.丸善ジャスパソン,W. &エッカート,C.(1980;河合雅雄訳1992):森は誰がつくったのだろう?.童話屋
 
<オフィスアワー>
  木曜日2限
<学生へのメッセージ>
  受講人数や受講者の選考を把握した上で、シラバスの内容をベースにみなさんの要望を取り入れて授業を作っていこうを思います。積極的に授業参加し、コメント、発言してください。
   
 
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