| 2012年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース
 
 鋼構造(Steel Structure)[4A12] 2単位
 山下 哲郎 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  鉄骨を用いた建築構造を「鋼構造」とよび、超高層、ドームから住宅や免震、制振構造まで幅広く用いられている。講義内容は鋼構造の設計・施工に関する基本的事項が中心であるが、最新の技術もできる限り紹介する。また映像や簡単な実験も併用し、理論と感性両面から材料と構造の基礎を理解する。
<授業計画及び準備学習>
  1. ガイダンス、鋼構造の技術と建築2. 鋼材の特徴と種類
 3. 鋼構造の形式
 4. 構造設計の枠組
 5. 部材の許容応力度設計1 圧縮材と引張材
 6. 部材の許容応力度設計2 曲げ材
 7. 終局強度設計1 全塑性モーメント
 8. 終局強度設計2 塑性崩壊
 9. 接合部の施工と設計1 高力ボルト接合
 10.接合部の施工と設計2 溶接の原理と方法
 11.接合部の施工と設計3 溶接欠陥、設計方法
 12.接合部の設計と保有耐力接合
 13.空間構造とデザイン
 14.免震と制振
 15.達成度の確認
 (順序は変更する可能性あり)
 
<成績評価方法及び水準>
  期末試験60点以上を合格とする。
<教科書>
  プリントを配布する。プリントの空欄、余白に講義の解説を書き込むことで教科書が完成する。
<参考書>
  日本建築学会関東支部「鉄骨構造の設計 学びやすい構造設計」日本建築学会「構造用教材」
 
<オフィスアワー>
  随時(新宿2514室 メール予約要)。授業終了後の質問も可。
<学生へのメッセージ>
  建築構造は理論と実物の接点にあり、力学や解析だけで実際の構造物は建たない。ここでは基礎的な構造理論も勉強するが、演習、卓上実験、映像なども用い、実際の鋼構造がどう荷重に耐えるのか、どう壊れるのか、また現場でどう作るのか、感覚的にも理解できるよう説明する。
   
 
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