2012年度工学院大学 第1部情報通信工学科

ロシア語で学ぶ理工学(Guide to Russian Scientific and Technical Usage)[3E20]

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2単位
一之瀬 和夫 教授  
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最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 ロシア語初級文法の知識がまったくなくても,短期間に理工学のやさしい単語を多く知ることによって,2ヶ月ぐらいの学習でロシア語絵本をよむことができます。前半では字母の発音や書き方,および単語を速習して,この言語による表現を身につけます。つぎに,やさしい科学読物を題材にして文法に慣れ,数学や物理学,あるいは工学の基本単語を使い,基本的な表現を身につけます。
(学習・教育目標)外国語を使える基礎能力の滋養
(前提となる基礎知識)ギリシャ文字を発音できること,また小文字と大文字を筆記できること。

<授業計画及び準備学習>
1週間ごとに練習ノ−トを提出してください。前週まで学んだことの発音や書取りをやっていきます.
第1週 発音と文字について。ロシア文字はギリシャ文字を借りてその字体と発音に当てたものが多いので,この導入部では両文字の類似点を認識します。
第2週 字母の発音と文字による表現の練習。筆記体の練習をします。
第3週 ロシア語単語の発音と筆記法.品詞と簡単な文の構成を知ります。
第4週 文法的一致と格支配。ロシア語による表現は名詞などの格支配が厳格に行われていることにその特徴があります。文法に慣れるには格支配をしっかりと覚えればよいのです。
第5週 動詞の現在変化。動詞の変化は人称によって規則的に行われるので、例題を多く暗誦し,慣れることが近道です。
第6週 物理,化学,工学などのやさしい専門用語や外来語の表現を覚えます。
第7週 名詞の性による分類。わずかの例外はあります,性による名詞の分類は規則的になっているので,学習に時間をいとわなければその効果はすぐにえられます。
第8週 名詞の格変化には六つの態様。20個程度の基本的な変化形を覚えることによって,文法の基礎ができます。
第9週 名詞と形容詞の格変化を暗誦し筆記。文章の基本要素である名詞や動詞を用いて,格変化の練習を行います。
第10週 形容詞の格変化。小学生程度のやさしいロシア語文を読解し,言語の特徴を把握して暗誦し,書けるように,語彙数を増やして慣れます。
第11週 人称による動詞の現在変化を学びます。
第12週 人称による動詞の現在変化を学びます。
第13週 動詞の過去形も人称によって変化することを学びます。
ここまでで初級の序です.

<成績評価方法及び水準>
毎回の練習ノ−トで50%,授業の中で行う小試験で50%を配点する。それぞれの30%以上を満たすと合格の60点以上となる。
学習・教育目標は上記を満たせば達成される。

<参考書>
プリントを配布します。

<オフィスアワー>
授業の終了後15分間。および e-mailで行います。

<学生へのメッセージ>
くり返し,覚える努力が必要です。1日に1時間を基本学習にあててください。電車の中で,また,歩きながら暗誦することも必要。なじみのある言葉で,Pусскийに親しみをもってもらう糸口として「спуптникスプ−トニクは伴侶,киоскキオスクは小さなお店,ゴルゴ13にある”господинゴスパジ−ン”は氏,あるいはくだけてミスタ−,путинプ−チンは道のり,あるいは針路,перестройкаは新編成・新機軸という意味」があります。ではШараповаは?誰でしょうか.一風変わった文字や言語に関心が湧いたとたんに,新世界がひろがります。まず,関心のあるзаглавиеでもみてみましょう.

 

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