| 2012年度工学院大学 第1部情報通信工学科
 
 符号理論(Coding Theory)[3D08] 2単位
 中村  納 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  デジタルシステムの高信頼度化の基本的手法である。符号理論の基礎と応用について概説する。誤り検出符号および誤り訂正符号を中心として.さらに暗号化方式について講義を行う。 
<授業計画及び準備学習>
  第1週 情報源符号化,符号化の基礎,符号の木,クラフトの不等式,演習問題。第2週 情報源符号化の基本定理,ハフマンの符号化,演習問題。
 第3週 通信路符号化,パリティチェック符号,ハミング符号,既約台形正準形,演習問題。
 第4週 巡回符号,巡回符号に関する定理,巡回符号の作り方,演習問題。
 第5週 巡回符号の復号化,短縮化巡回符号,巡回ハミング符号,演習問題。
 第6週 BCH符号,ガロア体,基礎体,拡大体,原始多項式と最小多項式,演習問題。
 第7週 BCH符号の生成法,BCH符号の復号法,演習問題。
 第8週 連続情報の符号化,量子化,圧縮・伸長,△M方式。
 第9週 DPCM方式における予測,予測符号化方式の特性,演習問題。
 第10週 ブロック符号化方式,ベクトル量子化,フレーム間符号化方式。
 第11週 変換符号化方式,アダマール変換符号化方式,フーリエ変換符号化方式,速度―ひずみ関数。
 第12週 暗号理論,暗号理論の概要,慣用暗号,データ暗号化規格DES。
 第13週 公開鍵暗号方式,鍵の公開と暗号化,素因数分解の困難性に基づく公開鍵暗号。
 第14週 復習1
 第15週 復習2
 
<成績評価方法及び水準>
  定期試験の結果とリポートにより評価。また、試験は一切持ち込みを禁止とする。
<教科書>
  「情報理論」南敏著(産業図書) 
<参考書>
  プリント数材 
<オフィスアワー>
  火曜日 16:30〜18:00
<学生へのメッセージ>
  授業中の私語は他の学生への迷惑になるばかりではなく授業効率を著しく低下させる。厳に謹んでもらいたい。また、予習・復習を欠かすと単位の取得はかなり困難になる。
   
 
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