| 2012年度工学院大学 第1部情報通信工学科
 
 セキュアシステム(Secure System)[1C10] 2単位
 小林 透 非常勤講師
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  ○分散コンピューティング環境でのアプリケーション開発者にとって必要不可欠なセキュアシステムに関する知識習得を図ることを目指す.○分散コンピューティングの題材としてグリッドコンピューティングとクラウドコンピューティングを取り上げ,具体的なセキュリティ要件とその解決策の理解を図る.
 ○関連する具体的な最新技術を解説することで,セキュアシステムのより深い理解を促進する.
 
<授業計画及び準備学習>
  1回:グリッドコンピューティングの概要グリッドの概念を具体的な要素技術を体系的に解説
 2回:グリッドコンピューティングを支えるミドルウェアの概念
 システムアーキテキチャにおけるミドルウェアの位置づけ,役割を実例により解説
 3回:認証・認可
 安全なサービス実行のためのセキュリティ要件と課題を,おもに認証・認可の基礎技術を中心に解説
 4回:公開鍵証明書
 グリッドをユビキタス環境で利用する際のセキュリティ問題とその解決方法を実例により解説
 5回:情報サービス
 グリッドコンピューティングを実行可能とする情報活用戦略としての情報サービスを解説
 6回:ジョブ実行管理
 グリッドコンピューティングをリアルタイムに機能させるマネジメント機能を解説
 7回:スケジューリング
 グリッドコンピューティングを効率的に機能させるためのマネジメント機能を解説
 8回:ファイル管理・データベース管理
 グリッドで前提としている分散ファイルシステム,分散データベースシステムを解説
 9回:プログラミングモデル
 グリッド上で動作するアプリケーションの開発技術を解説
 10回:アプリケーション実行支援
 グリッド上でアプリケーションを動作させるための支援環境を解説
 11回:グリッドのビジネス応用
 ビジネス分野におけるグリッドの導入事例を解説
 12回:クラウドコンピューティング
 グリッドコンピューティングとの違いを整理することでクラウドの特徴を解説
 13回:分散Key-Valueストア
 クラウドの特徴の一つである分散Key-Valueストアの概要を解説
 14回:モバイル・クラウド
 おもにコンシューマ向けのクラウドサービスであるモバイル・クラウドを実例により解説
 15回:まとめ
 
<成績評価方法及び水準>
  ○評価点:100点満点 とし、授業聴講状況・期末試験で総合評価をします。・授業聴講状況:20%
 ・期末試験:80%
 講義・理論に則り自らの考えで課題解決しているかを重要視します。
 ・総合評価60点以上の者に単位を認めます。
 
<教科書>
  適宜指定する.
<参考書>
  適宜指定する.
<オフィスアワー>
  原則、月曜日の3時限目。
<学生へのメッセージ>
  本授業は,受け身で参加することはできません.常に,積極的に授業に参加することが求められます.
 授業中の質問,コメント大歓迎です.
 
   
 
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