| 2012年度工学院大学 第1部情報通信工学科
 
 △ディジタル電子回路I(Digital Electronic Circuit I)[6257] 2単位
 大類 重範 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  ディジタル電子回路で扱う信号は電圧が高い(H)か低い(L)の2種類、すなわち1か0の2進数である。本講義では、ディジタル回路の基本となるトランジスタのスイッチング作用と2進数などの数体系、基本論理回路と論理代数(ブール代数)、カルノー図による論理式の簡単化、ディジタルICの種類と電気的特性、複合論理ゲートと加算回路についての理解を深めることをねらいとする。
<授業計画及び準備学習>
   1.ディジタル電子回路の基礎準備学習:アナログとディジタル、簡単な回路と2進数、トランジスタのスイッチング作用
 2.数体系と符号化
 準備学習:2進数と10進数、2進化10進数(BCDコード)、グレイコード
 3.2進数の負数表現
 準備学習:2進数の四則演算、1の補数と2の補数、補数を用いた減算
 4.基本論理回路と論理記号
 準備学習:基本論理ゲート、正論理と負論理
 5.論理代数(ブール代数)-(1)
 準備学習:基本論理演算、ブール代数の基本定理、ド・モルガンの定理
 6.論理代数(ブール代数)-(2)
 準備学習:論理式の標準展開、加法標準形と乗法標準形、EX-ORとEX-NOR回路
 7.論理式の簡単化とカルノー図
 準備学習:論理公式による簡単化、カルノー図とは
 8.カルノー図によると論理式の簡単化
 準備学習:カルノー図による簡単化の手順と例題、乗法標準形からの簡単化
 9.ディジタルICの種類
 準備学習:TTLとC-MOSIC、特殊なIC(ワイヤードOR、トライステートバッファ)
 10.ディジタルICの電気的特性
 準備学習:TTLとC-MOSICの入出力電圧・電流レベル、ノイズマージン、ファンアウト
 11.複合論理ゲート(1)
 準備学習:エンコーダとデコーダ、7セグメントデコードと表示回路
 12.複合論理ゲート(2)
 準備学習:マルチプレクサとデマルチプレクサ
 13.加算回路(1)
 準備学習:加算回路と減算回路、加減算回路
 14 加算回路(2)
 準備学習:BCD加算回路、乗算回路、除算回路
 15.学習成果の確認(試験)
 
<成績評価方法及び水準>
  学期末試験(85%)と出欠(10%)及び数回のレポート(5%)によって評価する。
<教科書>
  「ディジタル電子回路」大類重範著 日本理工出版会
<参考書>
   
<オフィスアワー>
  できるだけ授業中に質問して、それ以外は電話またはeメールで予約を取ってほしい。
<学生へのメッセージ>
  ディジタルICの変貌と情報化社会の急激な進展に伴って、ディジタル回路に習熟した回路設計の技術者が益々要望されるようになった。ディジタル回路の基礎をしっかり身に付けたい。
   
 
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