| 2012年度工学院大学 第1部情報通信工学科
 
 ○数学I(Mathematics I)[2413] 2単位
 間庭 正明 非常勤講師
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  微分積分は理工系専門科目を理解するための基礎的な科目である。この授業では、1変数関数の微積分の考え方、計算技巧を詳しく解説する。
 理論や証明には深入りせず、微分、積分等の計算ができるようになることが目標である。
 微積分を理解するためには、授業を聴くだけでなく、自分で手を動かして考え、計算することが必要である。そのため、授業時間内に演習の時間を若干設ける。
 原則下記の順序で講義を行うが、進度は学生諸君の理解度によって若干前後することがある。
 尚、授業は予習・復習を前提にして行われる。
 
<授業計画及び準備学習>
  第1回 数列の極限と級数準備学習:教科書p1〜p6の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
 第2回 関数と極限、連続関数
 準備学習:教科書p7〜p14の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
 第3回 導関数、合成関数・逆関数の微分法
 準備学習:教科書p15〜p26の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
 第4回 指数関数・対数関数とその微分法
 準備学習:教科書p27〜p32、p40〜p41の例題および解説を読み、理解しておくこと
 第5回 三角関数・逆三角関数とその微分法
 準備学習:p33〜p39、p42〜p46の例題および解説を読み、理解しておくこと
 第6回 n次導関数、ライプニッツの公式
 準備学習:教科書p47〜p52の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
 第7回 平均値の定理、不定形の極限値(ロピタルの定理)
 準備学習:教科書p53〜p59の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
 第8回 テイラーの定理、テイラー展開
 準備学習:教科書p60〜p68の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
 第9回 関数の増減、極値、曲線の凹凸
 準備学習:教科書p69〜p73の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
 第10回 定積分と不定積分
 準備学習:教科書p78〜p92の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
 第11回 置換積分法と部分積分法
 準備学習:教科書p93〜p97、p106〜p109の定理、例題おいび解説を読み、理解しておくこと
 第12回 有理関数と無理関数の積分
 準備学習:教科書p98〜p105の例題および解説を読み、理解しておくこと
 第13回 広義積分
 準備学習:教科書p110〜p111の例題および解説を読み、理解しておくこと
 第14回 面積、体積、曲線の長さ
 準備学習:教科書p112〜p120の例題および解説を読み、理解しておくこと
 第15回 学習成果の確認(試験)
 準備学習:前回までの総復習を行うこと
 
<成績評価方法及び水準>
  原則として定期試験で60点以上を合格とする。但し、僅かに60点未満の場合は、随時行う演習、課題レポートなどへの取組状況を加味することにより、60点で合格とすることがある。但しこれはあくまでも救済処置であるから、適用しないこともあるので十分承知しておくこと。
 
<教科書>
  理工系の基礎 微分積分 増補版 石原繁・浅野重初共著 (裳華房)この授業では以上の教科書にほぼ沿って進める予定である。
 尚、再履修の学生で「理工系入門 微分積分 石原・浅野共著」を所持している者は
 「理工系の基礎 微分積分」とほぼ同等の物なので改めて購入する必要はない。
 
<参考書>
  微分積分 改訂版,矢野健太郎・石原繁著,裳華房Key Point & Seminar 2,工学基礎 微分積分,及川正行・永井敦・矢嶋徹著,サイエンス社
 微分積分の基礎,寺田文行・中村哲男著,サイエンス社
 
<オフィスアワー>
  火曜の昼休みまたは4限終了後。メールアドレス:fu40666(at)ns.kogakuin.ac.jp (atはアットマーク)
 
<学生へのメッセージ>
  「出席していれば単位が取れる」というような安易な考えは持たないこと。受講にあたっては、講義の理解のために最低限の予習復習を強く勧める。
 特に、高等学校までの数学の習得状況が不十分な学生は予復習は前提である。
 質問・相談等は歓迎するが、成績に関する質疑は原則成績発表後以外は一切受け付けない。
 
   
 
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