| 2012年度工学院大学 第1部 *情報工学科
 
 計算機構成論(Computer Architectures and Organization)[4B84] 2単位
 吉田 和悦 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  マイクロコンピュータをテーマとしてコンピュータシステムの基本概念・アーキテクチャをアセンブリ言語によるプログラミングを通して学ぶ。以下に具体的な達成目標を示す。(1)2進法、16進法、負数の計算が出来ること(2)コンピュータの基本構成・アーキテクチャを理解すること、(3)プロセッサの動作原理と命令の意味を理解すること、(4)アセンブリ言語を用いた簡単なプログラミングが出来ること。
 
<授業計画及び準備学習>
  1. 計算機システム入門:計算機の歴史、数や記号の表現準備学習:数の2進数表現、16進数表現について復習すること。特に負数と小数の扱いについて理
 解しておくこと。
 2.文字や記号の表現
 準備学習:1年生で履修した情報処理概論及び演習の復習をしておくこと。
 3.計算機回路の入門:論理関数と簡単化
 準備学習:教科書の問4.11、4.12を解くこと。また、2年生と3年生前期でディジタル回路を履修した
 ものは復習をすること。
 4.組み合わせ回路:基本回路、代表的な組み合わせ回路
 準備学習:問4.19と問4.22を解くこと。
 5.記憶回路:フリップフロップ回路、半導体メモリの構成
 準備学習:半導体メモリの記憶原理、アクセス法について理解すること。
 6.順序回路:状態遷移図、代表的な順序回路例
 準備学習:問4.39を解くこと。
 7.計算機COMETのハードウエア構成、計算機の基本動作
 準備学習:命令読み出し実行の流れをハードウエアの面から理解すること。
 8.COMETの命令の概要:アドレス指定方式
 準備学習:実効アドレスについて理解すること。
 9. メモリー、データ転送用命令
 10.算術、比較命令
 11. スタック命令、サブルーチン用命令、マクロ命令
 12. アセンブリ言語CASLによるプログラミング例
 問3.7〜問3.10を解くこと。
 13. アセンブラの動作概要
 準備学習:アセンブリ言語と機械語の関係を理解する。
 14.オペレーティングシステム
 15.学習成果の確認(試験)
 
<成績評価方法及び水準>
  原則として定期試験で最終成績を評価、60点以上を合格とする。
<教科書>
  「入門計算機システム」伊藤秀男、倉田是(朝倉書店) 
<参考書>
  「コンピュータアーキテクチャの基礎」柴山 潔 (近代科学社)
<オフィスアワー>
  火曜日16:00〜17:00 前もって連絡して下さい。
<学生へのメッセージ>
  本教科は暗記しても何の役にも立ちません。筋道をたてて考えることを身に付けることが必要です。
   
 
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