| 2012年度工学院大学 第1部 *電子工学科
 
 ○電気磁気学I(Electromagnetism I)[3323] 2単位
 小林 亜樹 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
   電気磁気学は,現代生活を支える情報の表現と伝達,蓄積技術の基礎をなす。この授業では電気磁気現象を理解し,これを基に積分表示式を求め,さらに定理,法則の微分形式を導出し,実際的な電磁界問題について学習する。以下に、具体的な達成目標を示す。(1) 電気磁気現象を理解すること。(2) 電気磁気現象を積分型で表示すること。(3) 電気磁気学を学びながらベクトル解析を理解すること。(4) 積分型の法則から微分型の法則を導出すること。(5) 電磁界の基礎方程式を理解し、求めること。
 
<授業計画及び準備学習>
   1.クーロンの法則と万有引力の法則2.電界,ベクトル,近接作用論と遠隔作用論
 3.電界に関するガウスの法則,電界と電気力線の関係
 4.ガウスの法則の導出,電界分布,面積分
 5.電位,電位差,線積分
 6.電位の匂配と電界,偏導関数,全微分公式,スカラーの勾配
 7.電界と電位,ベクトルとの関係の復習と確認(試験)
 8.誘電体中の電界と電束密度,分極
 9.帯電物体の電界と電位,体積積分,連続分布電荷,帯電導体球の電界と電位
 10.静電容量と蓄えられるエネルギー,電極間に働く力,容量係数と電位係数
 11.ベクトルの発散と静電界分布,発散定理,ガウスの法則(微分形),ポアソンの方程式
 12.電気映像法の基本定理,境界のある導体の電荷分布,平行導線間の静電容量
 13.電流,電荷保存の法則,オームの法則
 14.線形電気回路の定理,重ね合わせの定理,双対の理,補償定理,鳳ーテブナンの定理
 15.学習成果の確認(試験)
 
<成績評価方法及び水準>
  試験形式の学習成果確認で、60点以上で、かつ、原則として出席率70%以上を合格とする。
<教科書>
  「電磁気学ノート」長嶋・伊藤(ピアソンエジュケーション社)
<参考書>
  「電磁気学」末松安晴著(共立出版)A Treatise on Electricity and Magnetism James C. Maxwell Dover Publications Inc
 ほかにも,受講生諸君の理解度に合わせて参考書を組み合わせると良い.
 
<オフィスアワー>
  水曜日: 11:00〜12:30
<学生へのメッセージ>
  前提として,高校の数学(座標とベクトル,三角関数,微分積分),物理(電磁気)の理解がある.不安のある者は,必ず学習支援センターの講座に出席すること.
 電気磁気学は電子工学科の重要な基礎科目であるから、予習、復習を必ず行ってその週のうちに学習したことを理解すること。
 
   
 
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