| 2012年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
 
 △反応工学(Chemical Reaction Engineering)[1B10] 2単位
 長本 英俊 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
   化学反応は、有用な物質を合成したり、有害な物質を無害化したり、いろいろな目的で産業に利用されている。こうした化学反応は、フラスコの中で反応物質をただかき混ぜれば起こるわけではなく、例えば高分子合成では、品質が均一になるように、混合を良くしたり、重合反応により生成した熱を速やかに除去したりする。この講義では、反応装置内でおきている現象を明らかにして、反応装置の設計・操作について解説する。反応装置内で起きる化学反応を定量的に解析して、反応装置を設計、操作できるようにすることを目指す。
 
<授業計画及び準備学習>
  1.序論、反応速度と温度準備学習:物理化学IIの復習
 2.反応熱と反応装置
 準備学習:移動現象の学習
 3.反応現象の表しかた(化学量論、濃度、反応速度など)
 準備学習:物理化学IIの復習
 4.反応現象と速度式
 準備学習:物理化学IIの復習
 5.反応次数と一次反応
 準備学習:物理化学IIの復習
 6.非線形反応、固体触媒反応と生物反応
 準備学習:物理化学IIの復習
 7.単一反応と複合反応
 準備学習:物理化学IIの復習
 8.反応装置の設計−回分式
 準備学習:微分積分学の復習
 9.反応装置の設計−流通式
 準備学習:微分積分学の復習
 10.中間試験
 準備学習:9回までの理解
 11.反応率と滞留時間
 準備学習:微分積分学の復習
 12.選択率
 準備学習:第7回の復習
 13.律速過程
 準備学習:移動現象論の復習
 14.固体触媒反応
 準備学習:前回の復習
 15.期末試験
 
<成績評価方法及び水準>
  講義の後半に行う小テストの成績を20%、中間試験を30%、定期試験を50%の重みとし、100点満点で60点以上であれば、合格とする。ただし4回以上講義を欠席した学生は履修放棄とみなし、成績評価は行わない。
<教科書>
  教材をファイルにしてアップロードするので、これをダウンロードして印刷すること。
<参考書>
  「反応工学」小宮山宏、培風館「(改訂版)反応工学」橋本健治、培風館
 
<オフィスアワー>
  月曜日、A1976 ですが、前日までにe-mail(nagamoto@cc.kogakuin.ac.jp)で予約してください。 
<学生へのメッセージ>
  数学を使うところも多く大変かもしれませんが、反応工学は理解して使えるようになると、強力なツールになります。頑張ってください。
   
 
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