| 2012年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
 
 △企業と経済発展(Corporations and Economic Development)[4460] 2単位
 吉田 賢一 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  経済学に経営学の理解はかならずしも必要でないのに対して、経営学には経済学の理解がどうしても不可欠である。それは、経済が寄せ来る波(法則貫徹効力)であるとすれば、経営とはそうした波に乗るためのサーフィン技術(戦略誘導効果)だからである。この講義では、資本主義経済が発展していくのに応じて企業の規模と経営技術がどのように変化し順応してきたのかを、世界自動車産業の発展を主要な実例として概説する。達成目標は、世界自動車産業というマクロ的有機体の興亡を世界史的観点から鳥瞰する目を養い得るか否かである。
<授業計画及び準備学習>
   1.イントロダクション――企業とは何か2.企業の巨大化と法人資本主義
 3.ヨーロッパにおける自動車産業の生成
 4.アメリカにおける自動車産業の発展
 5.アメリカの世界制覇とヨーロッパ自動車産業
 6.ビッグスリーのヨーロッパ上陸と日本上陸
 7.世界恐慌・第2次世界大戦下の自動車産業
 8.市場経済の発展と企業形態の変容
 9.爛熟するアメリカ自動車産業
 10.ヨーロッパ自動車産業の再生とビッグスリー
 11.日米逆転
 12.新興国における自動車産業の台頭
 13.世界自動車産業の現状と行方
 14.企業と国家、または市場と政府の経営学
 15.予備(場合により期末定期試験を実施)
 
<成績評価方法及び水準>
  講義にキチンと出席・聴講し学期末の筆記試験(論述形式)を受けていることが前提。60点以上と判断した者に単位を認定する。成績評価方法及び水準の詳細については第1回目の講義時に説明するので、必ず出席し概要把握に努めること。
<教科書>
  なし。
<参考書>
  講義中に適宜指示する。
<オフィスアワー>
  講義の前後、講師控室(八王子校舎1号館)にて。
<学生へのメッセージ>
  単位とは「勝ち取る」ものであって、「貰う」ものではない。試験答案の叙述内容から、キチンと出席・聴講していたか否かも判断される。どうせ履修するのなら、飽くまでも「自分の将来のため」と前向きに考え、内容を充分に我がものとするよう臨むこと。場合によっては毎回のように課題をだし、次回に回収する。次々回提出は認めない。
<備考>
  出来るだけシラバスに添って講義を進めるが、あくまでも「予定」であり、上記「授業計画」の番号が講義回数と正確に一致するとはかぎらない。
   
 
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