| 2012年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
 
 △国際経済と金融(International Economy and Finance)[1109] 2単位
 吉田 賢一 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  国際経済とは、複数の国家領域にまたがって成立している経済をいう。「国際経済と金融」などというと専門的すぎるのではと敬遠されがちであるが、現在では国内経済にしても対外関係抜きには考えられないほどに国際化しているし、金融分野にあっては尚更である。講義では実物経済(モノの動き)と金融経済(カネの動き)を理論・歴史・政策の3視点から具体的に解説する。達成目標としては、「社会へと巣立つのなら、せめて「『この程度の経済的知識』ぐらいは身に付けて行ってほしい」との観点から、新聞経済面の読破レベルを想定している。
<授業計画及び準備学習>
   1. イントロダクション2. 貨幣経済の生成と発展――アリストテレスとアダム・スミスの経済学
 3. 「貨幣」とは何か
 4. 貨幣需要(demand)――消費目的の需要(消費需要)と投資目的の需要(投資需要)
 5. 貨幣供給(supply)――貯蓄目的の供給(貯蓄供給)。預金とは何か
 6. 2つの金融市場(financial market)
 7. 3つの金融政策(monetary policy)
 8. 国際経済と国際通貨――外国貿易・国際収支・国際金融取引
 9. 戦後世界貿易システムの展開(その1)――マーシャル・プランとGATT、WTO
 10. 同上(その2)――EECとEFTA、EUとNAFTA
 11. 外国為替システム(その1)――3つの為替学説
 12.同上(その2)――制度の変遷と相場変動メカニズム
 13. 国際金融システムの変遷――国際金本位制・固定相場制・変動相場制
 14. 世界の経済的諸問題
 15. 予備(場合により定期期末試験を実施)
 
<成績評価方法及び水準>
  講義にキチンと出席・聴講し学期末の筆記試験(論述形式)を受けていることが前提。60点以上と判断した者に単位を認定する。成績評価方法及び水準の詳細については第1回目の講義時に説明するので、必ず出席し概要把握に努めること。
<教科書>
  吉田賢一著『経済学概論』(学文社)生協割引で2835(2700+税)円。
<参考書>
  講義中に適宜指示する。
<オフィスアワー>
  講義の前後、講師控室(八王子校舎1号館)にて。
 
<学生へのメッセージ>
  単位とは「勝ち取る」ものであって、「貰う」ものではない。試験答案の叙述内容から、キチンと出席・聴講していたか否かも判断される。どうせ履修するのなら、飽くまでも「自分の将来のため」と前向きに考え、内容を充分に我がものとするよう臨むこと。場合によっては毎回のように課題をだし、次回に回収する。次々回提出は認めない。
<備考>
  出来るだけシラバスに添って講義を進めるが、あくまでも「予定」であり、上記「授業計画」の番号が講義回数と正確に一致するとはかぎらない。
   
 
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