| 2012年度工学院大学 第1部応用化学科
 
 △科学と社会(Science and Society)[4D15] 2単位
 林  真理 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
   この授業は、日本の現代史を科学技術の発達という観点から学び直すものです。夢の技術と言われたものが、後になって人間や社会に大問題を引き起こしてしまうということがあります。あるいは、良かれと思って開発した技術が初めからまったく社会に受け入れてもらえないということがあります。そういった科学技術の発展と社会とのあいだの「ずれ」はどうして起こるのでしょう。また、どのようにして起こるでしょう。そして、どうすればそれをある程度予防することができるのでしょう。そういったことを、社会における科学技術のあり方の問題として考えていきます。
 具体的な歴史的事例にそくして考え、「科学と社会」に関する重要な考え方を身につけることが第一の目標です。本当の意味で「良い科学技術」とは何かを自分なりに考えられるようになることが、第二の目標です。
 
<授業計画及び準備学習>
  学習計画 1. 「科学技術と社会」という問題
 2. 予備知識(1):江戸時代の科学技術と開国
 3. 予備知識(2):明治・大正と科学技術
 4. 第二次世界大戦と科学技術:原子爆弾の開発
 5. 第二次世界大戦と科学技術:戦時日本の科学技術
 6. 戦後日本と科学技術:平和と科学技術
 7. 高度経済成長と科学技術(1):公害
 8. 高度経済成長と科学技術(2):薬害
 9. 戦後の科学技術と社会:原子力開発を例に(1)
 10. 戦後の科学技術と社会:原子力開発を例に(2)
 11. 戦後の科学技術と社会:組換えDNA技術を例に(1)
 12. 戦後の科学技術と社会:組換えDNA技術を例に(2)
 13. 社会の中の科学(1):科学技術コミュニケーション
 14. 社会の中の科学(2):科学技術と熟議民主主義
 15. 成果の確認(レポート)
 準備学習
 宿題を次週までに仕上げること。
 
<成績評価方法及び水準>
    次週までの宿題および授業内小レポートによる平常点(70%)と最終レポート(30%)で総合的に評価します。
<教科書>
  なし。プリントを配布します。
<参考書>
  授業中に指示します。
<オフィスアワー>
  前期は月曜2限(10:40-12:10)、後期は木曜5限(16:20-17:50)。新宿キャンパス27F2774室。
<学生へのメッセージ>
   すばらしい技術であればあるほど、それが引き起こしかねない問題も重大なものになります。工学院大学で学ぶ皆さんには、人間や社会に関する深い洞察を持ち、技術のすばらしさと問題点の両方を見きわめられる知性を身につけた社会人として巣立って欲しいと思います。 
<参考ホームページアドレス>
  http://intra.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/
   
 
| このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。 Copyright(c)2012 Kogakuin University. All Rights Reserved.
 |  |