| 2012年度工学院大学 第1部応用化学科
 
 遺伝子工学(Genetic Engineering)[3A08] 2単位
 辛  英哲 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  3年次前期の分子生物学の基礎を復習し、生体における遺伝子発現調節機構と遺伝子操作技術の実際を学び、遺伝子工学の有効性とポスト・ゲノム科学の未来を考える。達成目標:1)分子生物学の基礎を理解すること、2)原核生物の遺伝子発現機構を理解すること、3)真核生物の染色体の構造と機能を理解すること、4)遺伝子操作技術の実際を理解すること、5)ポスト・ゲノム科学の応用範囲を考察するための基礎を理解すること
 
<授業計画及び準備学習>
  以下の項目にしたがって講義するが、都合により変更することがある。1.講義概要
 分子生物学のセントラル・ドグマについて
 DNAの構造と特徴
 2.DNAの複製
 3.DNAからRNAへ:転写
 RNAからタンパク質へ:翻訳
 4.原核生物と真核生物の遺伝子発現
 真核生物に特異的な転写、翻訳のステップ
 5.DNAポリメラーゼの利用、PCR法とDNA塩基配列の決定法
 6.DNAの修復と相同組換え
 7. プラスミドとファージ
 8.制限酵素の構造と機能およびその応用
 9.遺伝子の単離と改変(1)組換えDNA実験、DNAの分子クローニング
 10.遺伝子の単離と改変(2)遺伝子機能の解析と組換えDNA技術
 11.改変遺伝子の生体内における発現および機能の解析(1)DNAの取込みと組み込み
 12.改変遺伝子の生体内における発現および機能の解析(2)トランスジェニック生物
 13.改変遺伝子の生体内における発現および機能の解析(3)遺伝子ターゲティング
 14.遺伝子工学の最新トピックスの紹介
 15.まとめ
 
 
 
<成績評価方法及び水準>
  定期試験と授業中の演習問題の結果で最終成績を評価、60点以上のものに単位を認める。
<参考書>
  ヴォート 「基礎生化学 第3版」(東京化学同人)川喜田正夫「遺伝子」(朝倉書店)
 
<オフィスアワー>
  事前にメール等で知らせて下さい。[ bt13211@ns.kogakuin.ac.jp ]
 
<学生へのメッセージ>
  毎回出席する事。講義内容への質問等は気軽にして下さい。
   
 
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