2012年度工学院大学 第1部応用化学科
○応用化学実験D(Applied Chemistry Laboratory D)[0331]
1単位 小野 幸子 教授 [ 教員業績 JP EN ] 飯田 肇 講師 [ 教員業績 JP EN ] 五十嵐 哲 教授 [ 教員業績 JP EN ] 阿相 英孝 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 小山 文隆 教授 [ 教員業績 JP EN ] 石黒 慎一 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- D−1 反応速度の解析
<授業のねらいおよび具体的な達成目標> 反応速度論に基づいた反応速度の解析法を理解することは、反応機構の解明や反応速度の制御を行う上で重要である。本実験では、回分式反応器を用いた擬一次反応および酵素反応における反応速度の測定方法と測定結果の整理の仕方について理解することを目的とする。 <授業計画> 1.酵素反応の速度解析 アミラーゼによるでんぷんの分解反応を行う。α-アミラーゼの活性測定を行い、酵素反応の最大速度(Vmax)とミカエリス定数 (Km)を求める。 2.擬一次反応の速度解析 水が大過剰である条件下で酸触媒を用いて酢酸メチルの加水分解を行い、擬一次反応として速度解析を行う。さらに、アレニウスプロットから活性化エネルギーと頻度因子を求める。 D&#8722;2 電気化学処理による金属表面の改質 <授業のねらいおよび具体的な達成目標> 電気分解の手法を用いた材料の表面処理・改質や機能性付与について学ぶ。アルミニウムのアノード酸化を例に取り、表面・界面の反応を電気化学的に評価し、機器分析を用いた構造評価を行う。〔関連講義:電気化学、機器分析、機能性先端材料,〕
- <授業計画及び準備学習>
- 1.アルミニウムを酸性電解液中でアノード酸化する際の定電圧電解,定電流電解の違いを学ぶ。デジタルマルチメーターとPCによるデータ解析手法を習得する。
2. 同じ化学組成で結晶構造の異なる酸化物に関し、熱重量測定、示差熱分析、粉末X線回折法を行ない、その過程で測定原理,同定方法を学ぶ。 3. アルミニウムを中性電解液中でアノード酸化し、誘電体(バリヤー型皮膜)を作製する。誘電体厚さ、静電容量を測定し、電解コンデンサの構成原理を学ぶ。
- <成績評価方法及び水準>
- 出席は全出席でレポートも全て提出を原則とする。評価は、出席、実験態度、レポートで評価する。出席状況が悪い者、レポート未提出の者は単位を認定しない。
- <教科書>
- 「応用化学実験」工学院大学工学部応用化学科編
- <オフィスアワー>
- 原則、授業の前後。
- <学生へのメッセージ>
- 実験にあたっては、テキストに書いてある通り機械的に実験してレポートを書くというのではなく、記述されている実験の内容について、自分で必要な試料・器具・手順を考えて、問題点がないかどうかを確認したのち、実験ノートに記入し、当日の実験に備えることが必要である。また実験における諸注意を守り、事故を起こさぬように注意しなければならない。危険性のある試薬等を扱う場合は安全メガネ(またはメガネ)をかけることが必要である。
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