| 2012年度工学院大学 第1部マテリアル科学科
 
 職業指導(Career Guidance)[9801] 4単位
 小嶋 晃一 非常勤講師
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
   「職業指導」を実践的に担っていく将来の教育職員を受講の主たる対象とする。彼らが実践に際して、その実践対象者(多くはノンキャリアの多数派青年である)に職業選択・職業的アイデンティティを能動的に模索できる力を育てることを目的とする。そのために、青年に、彼らが生きる土台となる労働・職業についての意義・役割とその厳しい現実の姿をリアルに把握させる。この授業では、青年の職業的自立をめざす上で、職業教育・訓練の重要性についても学ぶ。
<授業計画及び準備学習>
  1.ガイダンス、授業のねらい、授業の進め方、課題研究(調査レポート)、成績評価について準備学習:教科書のまえがきを読んでおくこと。
 2.労働とは
 準備学習:働くことの意義について各自考えておくこと。
 3.高校生の進路とその背景 ◇進路の全体的傾向・就職状況
 準備学習:教科書P.23〜P.25,P.29〜P.33を読んでおくこと。
 4.高校生の進路とその背景 ◇その背景:日本型雇用システムの転換
 準備学習:教科書P.25〜P.28を読んでおくこと。
 5.高校生の進学ルート
 準備学習:教科書P.33〜P.41を読んでおくこと。
 6.北海道等の高校生の困難な進路状況、定時制工高の進路問題
 準備学習:教科書P.41〜P.52を読んでおくこと。
 7.職場で働く青年の実際:青年労働者へのインタビューから(班毎に討議を実施、各班代表の発表)
 準備学習:教科書P.52〜P.73を読んでおくこと。
 8.職場で働く青年の実際:青年労働者へのインタビューから見えてくるもの
 準備学習:教科書P.73〜P.77を読んでおくこと。
 9.職場で働く青年の実際:中小企業で働き成長する青年たち
 準備学習:教科書P.77〜P.84を読んでおくこと。
 10.職場で働く青年の実際:生産の世界の情報化と課題
 準備学習:教科書P.89〜P.100を読んでおくこと。
 11.現代における職業指導の役割と課題 ◇子ども・青年の進路の現状、◇職業指導の現状と政策的対応
 準備学習:教科書P.1〜P.7を読んでおくこと。
 12.現代における職業指導の役割と課題 ◇めざすべき職業指導の視点
 準備学習:教科書P.7〜P.21を読んでおくこと。13.高等学校における就職指導システム
 準備学習:教科書P.101〜P.113を読んでおくこと。
 13.高等学校における就職指導システム
 準備学習:教科書P.102〜P.113を読んでおくこと。
 14.職業指導と職業教育 (1)教育実践としての職業指導
 準備学習:教科書P.116〜P.126を読んでおくこと。
 15.職業指導と職業教育 (2)職業学科における職業指導
 準備学習:教科書P.126〜P.136を読んでおくこと。
 16.職業指導と職業教育 (3)普通科、総合学科における職業指導
 準備学習:教科書P.137〜P.154を読んでおくこと。
 17.職業指導と職業教育 (4)高校職業指導実践をめぐる諸課題
 準備学習:教科書P.154〜P.164を読んでおくこと。
 18.グローバリゼーションと職業指導 (1)21世紀日本の職業指導実践に求められる国際的視野
 準備学習:教科書P.165〜P.170を読んでおくこと。
 19.グローバリゼーションと職業指導 (2)職業指導にかかわる国際基準
 準備学習:教科書P.170〜P.186を読んでおくこと。
 20.グローバリゼーションと職業指導 (3)労働の世界にかかわる人権教育としての職業指導
 準備学習:教科書P.186〜P.194を読んでおくこと。
 21.ハンディのある青年の進路保障 (1)若者の変身を支える職業訓練
 準備学習:教科書P.195〜P.208を読んでおくこと。
 22.ハンディのある青年の進路保障 (2)障害者雇用の制度と現状
 準備学習:教科書P.208〜P.217を読んでおくこと。
 23.ハンディのある青年の進路保障 (3)「発達障害」がある青年の職業指導
 準備学習:教科書P.217〜P.223を読んでおくこと。
 24.まとめ(1)学校から仕事への移行、学校で育てたい力
 準備学習:教科書P.225〜P.233を読んでおくこと。
 25.まとめ(2)教師に求められること
 準備学習:教科書P.233〜P.239を読んでおくこと。
 26.まとめ(3)普通教育としての技術教育の可能性
 準備学習:教科書P.239〜P.254を読んでおくこと。
 27.まとめ(4)専門的な知識・技能・技術の獲得
 準備学習:教科書P.256〜P.257を読んでおくこと。
 28.まとめ(5)労働権の学習 ◇進め方の留意点
 準備学習:教科書P.257〜P.259を読んでおくこと。
 29.まとめ(6)労働権の学習 ◇働くルールを学ぶ実践例
 準備学習:教科書P.259〜P.261を読んでおくこと。
 30.学習成果の確認(課題研究の発表)等
 
<成績評価方法及び水準>
   毎回の授業の最後に課す小テストの点数と、「課題研究」の点数を総合して成績評価とする。点数配分は、小テストは70点、「課題研究」は30点とする。合計60点以上を合格とする。
<教科書>
   斉藤武雄・佐々木英一・田中喜美・依田有弘 編著『ノンキャリア教育としての職業指導』(学文社、2009/4第1版第1刷、2010/10第1版第2刷発行)
<参考書>
  1.『サルからヒトになることに労働はどう関与したか』(エンゲルス 秋間実・訳『自然の弁証法   〈抄〉』の中の1篇、新日本出版、2000初版)2.斉藤武雄・田中喜美・依田有弘 編著『工業高校の挑戦―高校教育再生への道』(学文社、2005初  版、改訂版あり)
 3.本田由紀『教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ』(ちくま新書、2009/12)
 4.牧野富夫 編著『労働ビッグバン』(新日本出版社、2007/10)
 5.笹山尚人『労働法はぼくらの味方』(岩波ジュニア新書、2009/9)
 6.堀内達夫・佐々木英一・伊藤一雄 編著『新版 専門高校の国際比較 日米欧の職業教育』(法律文化社2006年発行)
 7.新しい生き方基準をつくる会『フツーを生き抜く進路術』(青木書店2005年初版1刷発行)
 8.堀尾輝久『人間形成と教育』(岩波書店1991)
 
<オフィスアワー>
  授業の前後、教室または非常勤講師室(12階)で質問を受る。
<学生へのメッセージ>
   いかに生きるかは、どんな職業についてどのように働くかと同義語と言ってもよい。学生諸君の自らの生き方=労働と職業を考える機会にもして欲しい。 
   
 
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