2012年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

地学II(General Earth Science II)[5D73]

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2単位
野津 憲治 非常勤講師

最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
「地学」では、われわれ人類が生存する場である地球や太陽系についての理解を深め、そこで起きている現象についての基本的な概念や法則を学ぶ。受講者ひとりひとりが自分なりの地球観、宇宙観を持てるようになることを目標とする。前期の「地学1」後期の「地学2」で地学全体をカバーするので、両方受講することが好ましい。後期の「地学2」では、地学の中でも主に地球史、大気水圏の地球科学の分野を扱う。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス、および太陽系の形成過程と地球の誕生
   準備学習:教科書のp.116を読んでおくこと
2.放射年代測定法と地球の年齢
   準備学習:教科書のp.69-70を読んでおくこと
3.初期地球の大規模分化と大気、海洋の起源
   準備学習:教科書のp.70-71を読んでおくこと
4.生命の誕生と進化、生物活動の地球環境への影響
   準備学習:教科書のp.70-71を読んでおくこと
5.地球史の調べ方、地質年代区分
   準備学習:教科書のp.64-70を読んでおくこと
6.先カンブリア時代の地球
   準備学習:教科書のp.70-71を読んでおくこと
7.古生代、中生代、新生代の地球
   準備学習:教科書のp.72-77を読んでおくこと
8.日本列島の地質と形成史
   準備学習:教科書のp.78-81を読んでおくこと
9.大気の構造、組成、運動
   準備学習:教科書のp.82-85, 88-91を読んでおくこと
10.気象現象
   準備学習:教科書のp.86-87, 92-101を読んでおくこと
11.水圏(海洋、陸水)の構造、組成
   準備学習:教科書のp.102-103を読んでおくこと
12.海水の運動、物質循環
   準備学習:教科書のp.104-107を読んでおくこと
13.地球環境問題
   準備学習:教科書のp.109-111を読んでおくこと
14.古環境の復元と将来予測
   準備学習:教科書のp.77,108を読んでおくこと
15.学習成果の確認(試験)
   準備学習:前回までの総復習をおこなうこと

<成績評価方法及び水準>
第15回目に行う試験の成績で評価を行う。
最終試験結果だけでは合格点に達しない場合には、毎回の講義で最後15分を使って行う確認小テストの結果も考慮する。

<教科書>
ニューステージ新訂「地学図表」浜島書店(2003)ーー講義でプリント代わりに使用するので必ず持参のこと

<参考書>
西村裕二郎ほか「基礎地球科学」(第2版)朝倉書店(2010)
小倉義光「一般気象学」(第2版)東京大学出版会(1999)
池谷仙之、北里洋「地球生物学」東京大学出版会(2004)
ポール・R・ピネ「海洋学」(原著第4版)東海大学出版会(2010)
不破敬一郎、森田昌敏「地球環境ハンドブック」(第2版)(2002)
野津憲治「宇宙・地球化学」朝倉書店(2010)
国立天文台「理科年表」丸善(2011)

<オフィスアワー>
講義開始前、終了後、八王子キャンパス非常勤講師室
E-mailでのやりとりもできます:notsu@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
地学は、われわれが生活する地球環境の過去から現在の姿を知り、将来を思い描く学問です。われわれの知的好奇心を満足させるだけではなく、人類が持続的に生存していく術を学び取る学問です。皆さんが将来の地球環境についての問題意識を持って勉強することを期待します。前期の地学1、夏期集中の地学実験も受講することを勧めます。

 

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