2012年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

生物化学I(Biological Chemistry I)[5B73]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
今村 保忠 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>

生物化学とは、生物あるいは生命現象について、物質を基礎にして化学的に理解する学問である。講義では、生体を構成する水、アミノ酸,糖質、脂質、タンパク質、核酸についてその構造と機能について基本的知識を学び、同時に遺伝情報や生体膜、酵素の高次機能について理解を深める。
達成目標:1)生体物質の化学的性質を理解すること;2)生体高分子の構造と機能を理解すること;3)生体膜の生理学的機能、触媒としての酵素の特性を理解すること

<授業計画及び準備学習>

1.生命の化学
 準備学習:テキスト第1章を通読しておくこと.生体分子の官能基と結合様式を理解する.
2.生物化学で使われる物質量の整理
 準備学習:化学基礎実験Iで学習した記数法、有効数字について復習しておくこと.
3.細胞の構造と構成物質
準備学習:細胞の構造について理解する.
4.生命と水,酸と塩基
準備学習:テキスト第2章を通読しておくこと.この時間には、「水素結合」および「疎水効果」という概念を理解すること.
5.ヌクレオチド,核酸,遺伝情報
準備学習:テキスト第3章を通読しておくこと.「二重らせん」構造を理解すること.
6.アミノ酸の構造と特性
準備学習:アミノ酸の構造とその分類法について理解すること.
7.ペプチドとタンパク質の構造
準備学習:テキスト第5章を通読しておくこと.αヘリックス、βシート、X線結晶解析について調べておくこと.
8.タンパク質の機能
準備学習:第7章のミオグロビン、ヘモグロビンの部分を通読しておくこと.
9.糖質の構造と機能
準備学習:グルコースついて開環および閉環構造を理解しておくこと.糖タンパク質、特に血液型の部分を通読しておくこと.
10.脂質の構造と機能
準備学習:脂肪酸の構造を理解しておくこと.
11.生体膜の構成と機能
準備学習:流動モザイクモデルについて理解しておくこと.
12.酵素触媒
準備学習:活性化エネルギーとは何か、テキストを通読しておこう.
13.酵素反応とその調節
準備学習:アロステリック酵素とは何か、調べておくこと.
14.まとめ
15.学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
試験の成績により評価する。

<教科書>
ヴォート「基礎生化学」田宮他訳(東京化学同人、第3版、2010年)

<オフィスアワー>
後期 金曜日授業時間後。
まず、メールで連絡してください。居室は、17号館355室。

<学生へのメッセージ>
理解できないことがあったら,すぐに質問してください.

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2012 Kogakuin University. All Rights Reserved.