2012年度工学院大学 第1部マテリアル科学科
化学工業総論(Chemical Process Industries)[4E77]
2単位 木村 隆 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 化学産業は火、金属、電気の利用とともに文明の基礎であり生活の改善は化学工業の発展に深く依存している。貴重な地球資源を加工し製品化する際に、原材料、エネルギー、工程上の無駄を廃し、副生物を別の製品として活用するという、先人の技術開発の努力を知り、更に、天然にはない「夢の新製品」が一歩使い方を誤ると環境汚染や人の健康被害を起こす事実を認識することで、化学・マテリアル工学者が社会で果たすべき役割を確認する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス、化学工業の社会的・経済的重要性と特徴 9月13日
2.化学工業の歴史 9 月20日 3.無機化学工業(1)硫酸、塩酸、苛性ソーダ 9 月27日 4.無機化学工業(2)アンモニア、硝酸とその利用 10月 4 日 5.天然ガスとC1化学 10月11日 6.石炭化学、製鉄副生品の利用 10月18日 [中間レポート (10月18日出題、11月1日提出)] 7.石油精製の役割: ガソリン、灯軽油と石油化学原料の生産 10月25日 8.石油化学工業(1)エチレン、プロピレン製造とその誘導品 11月1日 9.石油化学工業(2)BTXの製造とその誘導品 11月8日 10.石油化学工業(3)合成樹脂と合成ゴム 11月15日 11.合成繊維、高機能材料、複合材料 11月22日 12.生物化学産業: 脂肪酸、油脂、有機酸、石けん、香料、化粧品 11月29日 13.化学工業における単位操作と装置 12月6日 14.環境保全、エネルギー問題と化学工業の将来 12月13日 [学習成果の確認: 期末レポート (12月13日出題、1月17日提出期限)] 準備学習 各回講義後に理解度の小テストを実施するので、出欠票に解答を沿えて提出すること。誤解答者については次回授業時に再提出を求めるので、各自プリントの内容を復習し小テスト解答内容を確認しておくこと。
- <成績評価方法及び水準>
- 各回の講義後に実施する理解度の小テスト(再提出を含む)の正解が8回以上あり、かつ、期末レポートの得点が60点以上であること。成績評価は、前者4割、後者6割とする。
- <教科書>
- 各回にプリントを配布し教材とする。
- <参考書>
- 第1回講義時に紹介する。
- <オフィスアワー>
- 講義終了後、質問があれば教室にて対応する。
メールでの質問も受付ける。 tykimura@lapis.plala.or.jp
- <学生へのメッセージ>
- 技術者は、新製品・新プロセスの開発に果敢に挑戦し、一方、その実用化是非は社会的効用に基き慎重に判断する。また、社会環境の変化に応じて、その製品やプロセスの潜在リスクと社会的効用を再評価する。
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