2012年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

労働法規(Labor Law)[4E71]

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2単位
山本 圭子 非常勤講師

最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
仕事探しから始まり、就職後の労働条件、退職に至るまでを、労働法規を通してそのルールを学ぶ。近年の就業形態の多様化、労使関係の安定化、景気動向など雇用関係を取り巻く変化に応じて、労働法規どのように発展、修正されてきたのかなどを理解することを達成目標としている。

<授業計画及び準備学習>
第1週 「ガイダンス」 労働法の学び方を理解する。
 準備学習:中学・高校で学習した労働基本権の復習をしておく。
第2週 「労働法規の意義」労働法規とは何か、その構造を理解する。
 準備学習:指定したテキストの労働法の歴史と意義を読み理解する。
第3週「就職活動と労働法」 就職活動を労働法規の視点から分析する。
 準備学習:テキストの就職活動に関する箇所を読み、理解する。
第4週 「就業規則と職場のルール」 会社ではどのようなルールに基づいて働くのか、労働契約と就業規則について学ぶ。
 準備学習:テキストの就業規則に関する章を読み、とくに判例について理解する。
第5週 「賃金」 賃金、手当、ボーナス、退職金など賃金の支払いに関する法規を学ぶ。 
 準備学習:テキストの賃金に関する部分を読み、理解する。
第6週 「労働時間、休憩」 労働時間と休憩、時間外労働と割増賃金などを学ぶ。
 準備学習:テキストの労働時間に関する章を読み、理解する。
第7週 「休日・休暇」 休日、年次有給休暇等を学ぶ。
 準備学習:テキストの休日、休暇について読み、理解する。
第8週 「労働基本権」 労働基本権の保障と、不当労働行為制度について学ぶ。
 準備学習:テキストの労働組合法の箇所を読み、理解する。
第9週 「団体交渉・労働協約」 団体交渉の機能と労働協約の効力について学ぶ。
 準備学習:テキストの労働組合法の箇所のうち団体交渉、労働協約に関する判例について理解する。
第10週 「人事異動」 配転・出向・転籍について学ぶ。
 準備学習:テキストの人事異動に関する判例について理解する。
第11週 「労働契約の終了」 定年・退職・解雇・雇止めについて学ぶ。
 準備学習:テキストの労働契約の終了に関する箇所を読み、理解する。 
第12週 「多様な就業形態」 パート、派遣など多様な就業形態で働く労働者の保護について考える。
 準備学習:テキストのパートタイム労働法、労働者派遣法に関する箇所を読み、理解する。
第13週 「男女雇用機会均等法・育児介護休業法」 職場における男女平等とワークライフバランスについて学ぶ。
 準備学習:テキストの男女平等、ワークライフバランスに関する箇所を読み、理解する。
第14週 「労働保険」雇用保険・労働者災害補償保険について学ぶ。
 準備学習:テキストの雇用保険・労災保険の箇所を読み、理解する。
第15週 学習成果の確認(試験)
 準備学習:前回までの総復習を行う。
(なお、法改正の動向等に応じて上記授業計画を変更することがある)

<成績評価方法及び水準>
期末試験(論述式の筆記試験)で最終成績を評価する。60点以上の者に単位を認める。ただし、試験の点数が60点にわずかに満たない場合には、授業内で実施するミニレポート・宿題の得点(1点〜10点)を、定期試験の点数に加算して、60点以上の者には単位を認める。

<教科書>
角田邦重・山田省三編著『労働法解体新書(第3版)』(法律文化社、2011年)


<参考書>
菅野和夫『労働法第9版』(弘文堂)のほか、随時、講義のなかで紹介する。

<オフィスアワー>
授業の開始前、終了後に講師控室にて。

<学生へのメッセージ>
働くことに関するルールのあり方を共に考えていきたい。最新の統計資料、裁判例、立法動向などを紹介しながら、講義を進めて行く。受講生も、労働法に関する報道などに常に注意を向け関心をもって欲しい。講義で使うレジュメはkuportで事前配布する。各自プリントアウトして持参すること。

 

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