2012年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

グリーンケミストリー(Green Chemistry)[3B77]

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2単位
橋本 和彦 非常勤講師  
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最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
持続的社会を構築するには、地球環境の汚染を防ぎ、地球温暖化の原因といわれる二酸化炭素の排出を抑制し、限りある資源とエネルギーを有効利用しながら、現代の人間生活を支える物質・材料(マテリアル)を大量に安全に提供する必要がある。特に、化石資源から再生可能資源(バイオマス資源)への転換による炭素資源循環システムに組み込むことは重要である。この目的を達成するための化学および科学技術について学ぶ。

<授業計画及び準備学習>
1. 講義全体の説明、人間社会を支えるマテリアル
2. 持続的社会構築のためのグリーンケミストリー
3. 環境保全、省資源、省エネルギー、安全性
4. グリーンケミストリーの12原則
5. 原子効率、E−ファクター
6. グリーン化学原料(1)再生可能資源(バイオマス)
7. グリーン化学原料(2)炭素資源循環
8. 循環型炭素資源としての高分子(1)マテリアルリサイクル
9. 循環型炭素資源としての高分子(2)ケミカルリサイクル
10. 生分解性高分子(1)定義、意義、分類
11. 生分解性高分子(2)各論
12. グリーン化学合成の具体例(1)非ホスゲン法によるポリカーボネート製造プロセス
13. グリーン化学合成の具体例(2)酵素触媒合成など
毎週、前もって配布するプリントを予習して受講すること。また、各講義において重要な
箇所をクイズとして出題するので、十分理解するために復習しておくことが望ましい。
14. 学習成果の確認(レポート課題に対する質疑)
15. 学習成果の確認(定期試験)

<成績評価方法及び水準>
定期試験での成績を中心に、課題に対して提出されたレポート、および講義中に行う演習課題(クイズ)に対して提出された回答結果をそれぞれ10%余加味して評価し、60点以上の者に対して単位を認める。

<教科書>
必要に応じプリントを補助教材として配布する。

<参考書>
講義中に紹介する。

<オフィスアワー>
講義終了後(水曜日12:10-13:00)。留守の場合はメールで約束のうえ対応する。
E-mail: hashimot@cc.kogakuin.ac.jp 又はhashimotobt12@green.email.ne.jp

 

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