| 2012年度工学院大学 第1部マテリアル科学科
 
 □物理化学III(Physical Chemistry III)[2B75] 2単位
 伊藤 雄三 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
   物理化学1で学んだ化学熱力学の基礎を具体的な系に適用し、化学熱力学の基礎のより深い理解を目的とする。また、量子化学の基礎に関し理解する。達成目標としては、(1)化学熱力学の基本法則の理解と応用、(2)統計力学の基礎、(3)量子力学の基礎(4)シュレジンガー方程式の基礎と応用、を理解することとする。
 
<授業計画及び準備学習>
  1.熱力学第1法則1.1可逆・不可逆過程による仕事
 1.2 等温過程と断熱過程
 2.熱力学第2法則
 2.1 カルノー・サイクルと仕事効率
 3. 2.2 熱力学第2法則のいくつかの表現
 4. 3 統計力学入門
 3.1 統計力学の基礎
 5.  3.2 Boltzmann分布
 6. 4 自由エネルギーと変化の方向
 7. 5 相平衡
 5.1 液体の蒸気圧と純物質の相平衡
 5.2 相律
 5.3 2成分系の相平衡
 8. 6 量子力学の必要性
 6.1 黒体輻射、光電効果
 6.2 原子および分子スペクトル
 9.  6.3 波と粒子の二重生、ドブロイの関係式
 10.7 量子力学の定式化
 7.1 量子力学の特徴、ハイゼンベルグの不確定性関係
 7.2 波動関数、物理量、演算子
 7.3 波動関数の特徴
 11. 7.4 演算子
 12.8 シュレジンガーの波動方程式
 13.8.1  井戸型ポテンシャル中の粒子
 8.2 共役系分子の吸収波長
 14.8.2  調和振動子
 15.学習成果の確認(試験)
 
 準備学習:当日学習したことをよく復習し、確認、理解すること。理解が不十分な項目に関しては
 次回講義前後に質問し、十分理解すること。また、次回講義内容は予告するので、教科書の
 対応個所をよく予習すること。
 
<成績評価方法及び水準>
   期末試験の成績によって評価する。60点以上を合格とする。
<教科書>
  アトキンス「物理化学」上、下 東京化学同人
<参考書>
  授業中に紹介する
<オフィスアワー>
   火曜日 13:00-14:00, 八王子校舎5-204
<学生へのメッセージ>
   化学を大学で学んだか専門学校レベルかの分かれ目は、物理化学の基本的コンセプトを知っているかどうかにあります。個々の問題を統一的体系的な視点から把握し、解決する態度,姿勢を身につけるこは、技術者として、また、市民として大切なことです。
   
 
| このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。 Copyright(c)2012 Kogakuin University. All Rights Reserved.
 |  |