| 2012年度工学院大学 第1部マテリアル科学科
 
 生物工学序論(Introduction of Biotechnology)[1A73] 2単位
 丹治 保典 非常勤講師
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  地球表層に於ける物質循環は太陽エネルギーを推進力に、生物の働きによりなされ、地球環境に影響する。本講義では生物によるマクロな物質循環を捉え、さらに酵素や微生物に代表される生体触媒の機能とその発現の原理を理解することで、生物機能を環境関連技術、産業関連技術として応用するための生物工学の基礎を学ぶ。
<授業計画及び準備学習>
  1.環境生物工学とは(収支とフラックス)準備学習:教科書(「序章」)を読んでおくこと。
 2.地球表層の物質循環
 準備学習:教科書(1章(p.23-28)を読んでおくこと。
 3.生体触媒(酵素、微生物、動物細胞、植物細胞)の特性
 準備学習:教科書(2章(p.39-73)を読んでおくこと。
 4.遺伝子組換えと分子育種
 準備学習:教科書(2章(p.73-89)を読んでおくこと。
 5.生物化学量論
 準備学習:教科書(3章(p.93-102))を読んでおくこと。
 6.酵素反応の速度論
 準備学習:教科書(3章(p.102-116)を読んでおくこと。
 7.学習成果の確認(中間試験:1〜6の項目に関する内容)
 8.増殖の速度論
 準備学習:教科書(3章(p.116-123)を読んでおくこと。
 9.バイオリアクター
 準備学習:教科書(4章(p.127-142)を読んでおくこと。
 10.生体触媒の固定化
 準備学習:教科書(4章(p.142-152)を読んでおくこと。
 11.排水処理
 準備学習:教科書(1章(p.19-21),4章(p.153-158)を読んでおくこと。
 12.滅菌操作と殺菌
 準備学習:教科書(4章(p.158-168)を読んでおくこと。
 13.バイオセパレーション(流体の流れと分離)
 準備学習:教科書(4章(p.123-128)を読んでおくこと。
 14.バイオセパレーション(ろ過・吸着・膜分離)
 準備学習:教科書(2章(p.138-146)を読んでおくこと。
 15.学習成果の確認(期末試験:8〜14の項目に関する内容)
 
<成績評価方法及び水準>
  中間試験、期末試験、および出席の総合評価とする。
<教科書>
  生物化学工学第3版(丹治、今井、養王田、荻野) 講談社サイエンティフィク
<参考書>
  環境生物工学(海野・松村・藤江・片山・丹治) 講談社サイエンティフィク 
<オフィスアワー>
  講義終了後
<学生へのメッセージ>
  人間にとって快適な住空間を創生するには、物質の流れや変化を定量的に捉えることのできるセンスと、生物や生物の機能を熟知することが要求される。本講義では生物の多様性と様々な機能を紹介し、それらを人間生活に役立てるための実学を教授する。従って講義の内容は化学工学、環境工学、生物工学、分子生物学など様々な分野にまたがり、学際的であることを特徴とする。
<参考ホームページアドレス>
  http://www.biochemeng.bio.titech.ac.jp/index.html
   
 
| このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。 Copyright(c)2012 Kogakuin University. All Rights Reserved.
 |  |