| 2012年度工学院大学 第1部機械システム工学科
 
 △開発途上地域論(Studies on Developing Economies)[4B08] 2単位
 高木  功 非常勤講師
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  人類の大半は「開発途上地域」に生活しています。「貧困」の解消は人類的課題であり、また先進諸国の将来もこの開発途上諸国問題の解決いかんにかかっています。近年は中国、インド、ブラジル、東南アジア諸国の新興経済諸国が世界経済において大きな影響力を持つようになりました。これら諸国の動向は私たちの生活に直接かかわってきます。あらたな世界経済と途上地域との関係が求められております。「開発途上地域」の諸問題を私たち課題として考えてゆきたいと思います。
<授業計画及び準備学習>
  1.「開発途上(developing)」 とは:「発展」の意味2.国際的所得格差
 3.開発途上国の特徴
 4.低開発と貧困の悪循環
 5.発展戦略の諸類形:発展段階モデル、国際従属論
 6.発展戦略の諸類型:二重構造論
 7.東アジア発展モデルの検討:「開放的開発主義」
 8.インフォーマル部門
 9.10.貧困とは:所得貧困
 11.飢餓とエンタイトルメント
 12.ケイパビリティ・アプローチ
 13.人間開発指標と人間貧困指標
 14.MNCs(多国籍企業)とBOP(経済ピラミッドの基層)
 15.ソーシャルビジネス論
 
<成績評価方法及び水準>
  出席を前提に、2回のLTD(Learning through Discussion=ディスカッションによる学習)を実施します。LTD予習ノート提出2回(評価の50%)と期末試験の結果(評価の50%)により評価。
<教科書>
  特に指定しないが,上記の講義の内容にそった資料を配布する。
<参考書>
  最初の講義の際に文献リストを配布する。
<オフィスアワー>
  講義の前後。またメールによって質問等を受ける。メールは talltreegreen@yahoo.co.jp です。
<学生へのメッセージ>
  私たち日本人の生活は途上国・地域に依って成り立っています。自身の毎日の生活の中に、途上地域の生活と経済が含まれているのです。この深い、物理的距離を越えた相互依存の世界の中にあって、私たちの生き方を考えていきましょう。
   
 
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