| 2012年度工学院大学 第1部機械システム工学科
 
 △機械システム製図設計(Machine Design and Drawing)[3A05] 2単位
 新鍋 秀文 非常勤講師
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  機械・構造を設計する時,機能の他に安全性,経済性,環境などを配慮すべき点は多い。既に習得した知識(工業材料、応用計算など)を基に,企てた意図(ある程度複雑な機械部品の図面化)をパソコンを駆使して図面上に適格に表現出来るようにすることが目標である。授業では冷凍機主要部品の設計例題を通して理解を深めながら進めていく。(1)	機械強度設計法の基礎知識や考え方の整理と習得
 (2)	機械製図法と規則の習得
 (3)	第三角法や展開図法の学習
 (4)	2次元CADツールと3次元CADツールの学習
 (JABEE学習・教育目標)
 「機械システム基礎工学プログラム」:(C)○,(D)◎,(E)○,(F)○
 (JABEEキーワード)
 「機械システム基礎工学プログラム」:システム設計、曲げとねじり,座屈,機械製図,規格/標準/基準,数値計算、資料作成
 (前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目は、機械製図の基礎を学習する.本科目習得後は,「設計学」によりデザイン能力の習得を行うことができる.本科目を履修する前に,「機械システム製図A・B」「材料力学及演習I」を履修,習得することが望ましい.
 
<授業計画及び準備学習>
  設計題目:冷凍機主要部品の強度設計とCADによる製図1. ガイダンス,プリント配布(電子データ)
 2. 機械設計の概要,2次元CAD操作法解説・基本演習
 3. 冷凍機強度設計の課題説明,2次元CADによる第3角法演習
 4. 冷凍機部品(ピストン・ピストンピン)の強度設計,2次元CADによるクランク軸図面演習
 5. 冷凍機部品(連接棒・クランク軸)の強度設計,2次元CADによるクランク軸図面演習(続き)
 6. 強度設計計算の実施
 7. 設計計算書の提出,講評
 8. 設計結果による冷凍機部品の2次元図面作成,3次元CADのスケッチ作成
 9. 設計結果による冷凍機部品の2次元図面作成(続),3次元CADによる押し出し操作
 10. 設計結果による冷凍機部品の2次元図面作成(続),3次元CADによる回転操作
 11. 設計結果による冷凍機部品の2次元図面作成(続),3次元CADによる3面図作成
 12. 2次元CAD図面の提出,図面の検図,修正
 13. 図面の検図,修正(続),3次元CADによる冷凍機部品ピストンのモデル作成
 14. 3次元CADによる冷凍機部品ピストンのモデル作成(続)
 15. 設計計算書及び冷凍機図面の最終提出
 
<成績評価方法及び水準>
  績は1)設計計算書と計算レポートの正確さ、また教員との情報伝達等のコミュニケーション力(50%)と2)CADによる作成図面の正確さ(50%)により判定する.なお設計計算書と作成図面との寸法不一致の場合は単位認定にはならない。
 
<教科書>
  頒布プリント資料。
<参考書>
  「JISにもとづく標準機械製図集」北郷 薫監修,大柳 康,蓮見善久共著(理工学社)
<オフィスアワー>
  授業後 12:10〜12:40 新宿 12階(講師控室)email: bu40010@ns.kogakuin.ac.jp
 
<学生へのメッセージ>
  製図は機械設計,加工等における意志伝達の重要な手段である.構造力学や材料工学で得た知識を用いて機械の強度設計を行うことにより、設計と製図のつながりを考える力を養う.
   
 
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