| 2012年度工学院大学 第1部機械システム工学科
 
 線形代数学II(Linear Algebra II)[5153] 2単位
 吉井 健太郎 非常勤講師
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  線形代数学Iの内容を基に、より抽象的なベクトル空間などの概念について学習する。線形写像の概念を理解し、固有値・固有ベクトルを用いた行列の対角化の技法を習得することを目標とする。
 線形代数は工学全般における計算の基礎であり、本講義を通して身に付けた力は今後の工学の学習に役立つことが期待される。
 (JABEE学習・教育目標)
 「機械システム基礎工学プログラム」:(C)◎
 
 (JABEEキーワード)
 「機械システム基礎工学プログラム」:数学系
 
<授業計画及び準備学習>
  第 1回: ベクトル空間の定義と例第 2回: 一次独立・一次従属 (1)
 第 3回: 一次独立・一次従属 (2)
 第 4回: ベクトル空間の基と次元
 第 5回: 線形写像の定義と例
 第 6回: 線形写像の像と核
 第 7回: 線形写像の表現行列
 第 8回: 線形変換
 第 9回: 学習成果の確認 (中間試験)
 第10回: 固有値と固有ベクトル
 第11回: 行列の対角化
 第12回: 内積とノルム
 第13回: 正規直行化と直行行列
 第14回: 対称行列の対角化
 第15回: 学習成果の確認 (定期試験)
 
 授業進度に応じて小レポートを課す。
 
 初回の準備学習として線形代数学Iの内容を事前に復習しておくとよい。
 以降の準備学習については授業内でその都度指示する。
 
<成績評価方法及び水準>
  中間試験(40点)と定期試験(60点)の合計(100点)で「60点以上」の学生を合格とする。また二回の試験で合計「50点以上」の学生については、授業中や小レポートで課した課題の取り組みを評価して最大10点まで加点することがある。ただし以下の学生に対しては成績評価を行わない。・私語や授業妨害行為を行う学生
 ・定期試験を受けない学生
 
<教科書>
  三宅敏恒 「入門線形代数」 培風館 
<参考書>
  石村園子 「やさしく学べる線形代数」 共立出版薩摩順吉, 四ツ谷晶二 「キーポイント線形代数」 岩波書店
 山形邦夫, 和田倶幸 「線形代数学入門」 培風館
 吉野雄二 「基礎過程線形代数(数学基礎コース)」 サイエンス社
 
 より細かく線形代数学を学ぶならば、例えば
 川久保勝夫 「線形代数学(新装版)」 日本評論社
 
<オフィスアワー>
  金曜日の昼休み
<学生へのメッセージ>
  疑問にぶつかったとき、まずは自分で考えるようにしましょう。考えて考えて、それでも疑問が解消されないときは質問に来てください。 
   
 
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