| 2012年度工学院大学 第1部機械システム工学科
 
 △機械システム工学加工演習(Practice of Process Technology for Mechanical Systems)[2154] 2単位
 立野 昌義 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 廣木 富士男 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 宿谷 知弘 非常勤講師
 野崎 博路 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 羽田 靖史 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  ものつくりの基本である機械加工法とその安全管理について体験を通して学習する。あわせて、工作機械の動力と効率について理解を深める。報告書を作成することにより、データや考え方を「まとめる力」と「表現する力」を養成する。本演習における具体的目標を以下に示す。1)NC工作機械のプログラミング技法の基礎を習得する。
 2)工作物の加工精度を測定することにより、計測基礎論と基本的な量の測定法を習得する。
 3)プラスチック材料の射出成形の基礎を理解する。
 4)切削の3分力を理解し、工作機械の動力と効率の算出方法を習得する。
 5)アーク溶接技法の基礎を習得する。
 
 (JABEE学習・教育目標)
 「機械システム基礎工学プログラム」(D−3)○、(D−5)◎、(F−2)○
 
 (JABEE基本キーワード)製図法と規則、設計法、加工法、プレゼンテーション力
 
 (JABEE個別キーワード)機械工作、NC工作機械、溶接/接合、成形加工、機械製図、CAD/CAM/CAE、資料作成
 
 (前提となる基礎知識と修得後の展開)
 本科目の履修前に「機械工学実習」の修得が必要であり、「工業力学及演習I」および「同II」を履修・修得しておくことが望ましい。本科目の習得後は、適切な指導者の下で簡単な機械加工を実践することが可能となる。
 
<授業計画及び準備学習>
  0.ガイダンス:履修上の注意、安全に関する注意(以下のテーマは少人数グループにより行う。履修順序はグループにより異なる)
 
 1.マシニングセンタ概論:マシニングセンタおよびCAD/CAMの概要の理解とプログラミング技法の基礎を習得
 
 2.マシニングセンタのプログラム作成:NCプログラミングの実践とシミュレーションによりNCプログラムのディバッグおよび計算機利用の基礎を習得
 
 3.マシニングセンタによる加工:加工の実践と加工精度測定
 
 4.ターニングセンタ概論:ターニングセンタおよびCAD/CAMの概要の理解とプログラミング技法の基礎を習得
 
 5.ターニングセンタのプログラム作成:NCプログラミングの実践とシミュレーションによりNCプログラムのディバッグおよび計算機利用の基礎を習得
 
 6.ターニングセンタによる加工:加工の実践と加工精度測定
 
 7.切削抵抗の測定:旋削時の工具に作用する切削3分力の測定における信号変換/伝送を理解し、切削動力および機械効率の計算
 
 8.成型加工:プラスチック成型加工機械の金型内における射出成形性に影響を及ぼす各種因子の理解
 
 9.アーク溶接:アーク溶接の基礎技法の習得
 
<成績評価方法及び水準>
  報告書の提出を課すテーマは、提出時の口頭試問(30%)と報告書の完成度(70%)により評価する。製品を製作するテーマは、製品の完成度により評価する。本科目は上記9テーマの平均点により学則に従い評価する。「機械システム基礎工学プログラム」の学習・教育目標(D−3)、(D−5)および(F−2)は、上記評価基準を満たせば達成される。
<教科書>
  生協にて各自購入し,毎時間持参すること。 
<オフィスアワー>
  火曜日 9:00〜9:20 および 16:20〜17:00 機械実習工場 
<学生へのメッセージ>
   ものくりは楽しいです。ただし以下のことに注意してください。ものづくりにおいては”遅れは厳禁”です。遅れずに授業に出席することや課題を期限までに提出することは,ものづくりにおいて要求される基本姿勢です。本科目では遅刻や欠席が成績評価において極めて不利になりますのでご注意下さい。
 不注意な機械操作は事故につながる場合があります。教員の指示に従い機械は慎重に操作して下さい。
 
   
 
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