| 2012年度工学院大学 第1部機械工学科 メカノデザインコース
 
 △CAD機械製図設計(Machine Design by CAD)[2C02] 2単位
 何  建梅 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  図学の知識を基に,機械設計についての基礎知識や考え方を整理・習得したうえで,機械技術者として必須のJIS規格による機械製図法とその規則や第三角法,また3次元CADツールによるソリッドモデリング等について学習する.図面を正確に書き,読み,対象物をイメージできる基礎力を身につける.さらに機械設計及び材料力学で学習した内容を応用して設定課題の強度設計を行い,安全要求を満たした寸法・形状の設計計算書を基に2次元および3次元CADツールを用いてソリッドモデルや図面を作成する.(1)	機械強度設計法の基礎知識や考え方の整理と習得
 (2)	機械製図法と規則の習得
 (3)	第三角法や展開図法の学習
 (4)	2次元CADツールと3次元CADツールの学習
 (JABEE学習・教育目標)
 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(C)○,(D)◎,(E)○,(F)○
 (JABEEキーワード)
 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:構造の剛性と強度,曲げ,座屈,機械設計,規格/標準/基準/法規,展開図法
 (前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目は、機械製図・設計の基礎を学習する.本科目習得後は,「設計学」によりデザイン能力の習得を行うことができる.本科目を履修する前に,「機械製図A・B」「機械設計学」「材料力学及演習」を履修,習得することが望ましい.
 
<授業計画及び準備学習>
  設計題目:冷凍機主要部品の強度設計とCADによるモデル作成,2次元図面展開1. ガイダンス,JIS規格による2次元CAD操作法解説・基本演習
 2. 機械設計の概要,JIS規格による2次元CADによる第3角法演習
 3. 冷凍機強度設計の課題説明,2次元CADによる冷凍機用クランク軸図面演習
 4. 冷凍機部品(ピストン・ピストンピン)の強度設計,クランク軸図面演習(続き)
 5. 冷凍機部品(連接棒・クランク軸)の強度設計,強度設計計算の実施
 6. 強度設計計算の実施(続き),設計計算書の提出・講評
 7. 設計計算書の提出・講評,3次元CADツールの操作法解説・スケッチ
 8. 3次元CADツールの操作法解説・ソリッドモデル作成の基本演習(押し出し,回転など)
 9. 3次元CADツールの操作法解説・ソリッドモデルのアセンブリ,2次元図面への展開演習
 10. 設計結果による冷凍機部品連接棒の2次元図面作成
 11. 設計結果による連接棒の2次元図面作成(続)と提出,3次元CADによるピストンモデルの作成
 12. 3次元CADによるピストンピンモデルの作成,ピストンとピンのアセンブル作成
 13. 3次元ソリッドモデルから2次元図面の展開,提出・検図および修正
 14. 3次元ソリッドモデルから2次元図面の展開,提出・検図および修正(続)
 15. 設計計算書及び冷凍機図面の最終提出
 
<成績評価方法及び水準>
  成績は1)演習課題の提出状況と設計計算書の正確さ(50%);2)JIS規格を基準に作成した冷凍機部品図面の正確さ(50%)なお設計計算書と作成図面との寸法不一致の場合は単位認定にはならない。
 1)および2)は「機械工学エネルギー・デザインプログラム」の学習・教育目標(C)および(D)にそれぞれ対応する.
 
<教科書>
  頒布プリント資料。
<参考書>
  「JISにもとづく標準機械製図集」北郷 薫監修,大柳 康,蓮見善久共著(理工学社)
<オフィスアワー>
  授業前の12:10〜12:40 新宿 A-1718(機械設計研究室1)email: at13148@ns.kogakuin.ac.jp
 
<学生へのメッセージ>
  製図は機械設計,加工等における意志伝達の重要な手段である.機械力学や材料工学で得た知識を用いて機械の強度設計を行って安全性を満たした部品の材料,寸法・形状を正確にモデル図面に反映することにより、強度設計と製図の知識のつながりを考える力を養う.
   
 
| このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。 Copyright(c)2012 Kogakuin University. All Rights Reserved.
 |  |