2011年度工学院大学 学芸員課程科目

博物館情報経営論(Museum Studies: Administration, Education and Information)[8021]

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2単位
濱田 浄人 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 博物館は「物的証拠」の収集・保存・研究を行う過程で様々な情報を産み出し,様々な形で発信し,または交換の場となる。博物館情報論においては,情報の創出,情報の分類・体系化,また,どのような形で発信し,交換することができるのか考える。博物館経営論では,社会的存在としての博物館,それを支える制度,組織の存続・発展のためのマネージメントの重要性について考える。

<授業計画及び準備学習>
授業計画
1.博物館と情報
2.情報の分類
3.ドキュメンテーション
4.情報の創造とは
5.情報の発信と交換
6.組織とマネージメント
7.博物館の社会的位置,役割
8.非営利組織について
9.博物館の組織と行財政制度
10.博物館を作り,支える人々
11.教育普及活動
12.フォーラムとしての博物館
13.博物館の経営と評価
14. 日本の博物館が抱える課題
15. 学習成果の確認(レポート課題作成)

準備学習
主に,公立の博物館−実際に実物資料の収集,研究,展示を行っているところ−を念頭に置いて講義を行う予定である。
様々な博物館の事例は,授業内で紹介する。
各受講生も,いずれかの公立博物館1館以上を事前に見学しておくことを推奨する。その際,学芸員等職員に話を聞くことまでは求めないが,館内の掲示やチラシ等で,展示の他にどのような活動が行われているかを確認することが望ましい。

<成績評価方法及び水準>
講義ごとの小テストの点数と,講義終了後のレポートの採点結果を約3:7の比重で配点し,総合評点が60点以上を合格点とする。
レポートの評価に当たっては,論理的に展開されているか,現実に即したものとなっているか,独自の考え方が表れているかを重視する。

<参考書>
「博物館学シリーズ」大堀哲監修(樹村房)
「博物館学教程」大堀哲著(東京堂出版)
「ひらけ,博物館」伊藤寿朗著(岩波ブックレット,岩波書店)
「市民のなかの博物館」伊藤寿朗著(吉川弘文館)

<オフィスアワー>
質問等についてはメール(khamada@kahaku.go.jp)で。

 

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