2011年度工学院大学 教職課程科目

教育方法論(Teaching Method)[9531]

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2単位
豊福 晋平 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
教育方法は授業場面における実践的技術的原理を追究する学である。講義では、教育方法学の歴史的背景から近現代教育システムを構成する様々な要素について考察する。また、情報社会のメディアや生活環境を前提とした新しいリテラシーのありかたについて議論するとともに、具体的実践プロジェクトのケーススタディを通じて、その教育方法を検討する。
達成目標としては次の2点をあげる。
1)現代教育システムの構成要素について、教育方法の視点からその意義と課題を指摘できること
2)時代の変化に伴って求められる新しいリテラシーとその教育方法について理解し、手段と道具立てができること

<授業計画及び準備学習>
#1 オリエンテーション
 教育方法の定義と意義について概括する
 予備学習:オリエンテーションの質問項目について簡単にまとめる

#2 近代以前の教育方法
 近代国家が成立する以前の教育方法について
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#3 国家主義の教育学
 近代国家構築の中で制度化された教育について
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#4 子供中心主義・効率主義の教育学
 19世紀以降に発展した教育思想と産業化による影響
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#5 単元学習の類型
 単元学習の発達と諸理論について
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#6 行動科学の教育技術・認知理論と教授理論
 20世紀半ば行動科学の影響を受けた教育理論について
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#7 教職の専門性
 教師をめぐる状況と教員文化、教師教育の課題
 予備学習:教員多忙等職場環境に関わる報道記事を集め、現状の課題点をまとめる

#8 教育方法の今日的課題
 教育制度と社会変革に伴う要請について
 予備学習:教育関連の記事をもとに、社会変化に伴って学校教育制度に対してどのようなストレスや社会的要請が生じているかまとめる

#9 学力観とカリキュラム
 カリキュラムの定義と開発
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#10 板書と提示メディア
 板書・教材提示を中心とした技法
 予備学習:講義で示す課題について発表可能な形式にとりまとめる

#11 授業とICT利活用
 ICTを用いた授業改善、学習機会
 予備学習:講義で示す課題について発表可能な形式にとりまとめる

#12 メディアリテラシー
 メディアリテラシーの理論と実践
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#13 言語活動の充実
 言語活動充実の意義、思考力・判断力・表現力等の育成
 予備学習:文部科学省等のサイトをもとに、言語活動充実のための事例を収集する

#14 協働学習とその手法
 ワークショップ技法、アイデアマッピング等
 予備学習:講義で示す課題について発表可能な形式にとりまとめる

#15 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
試験結果70%、講義期間中の提出物20%、発表10%をもって評価し、60点以上を合格とする。5回以上欠席した場合は履修放棄とみなし成績評価は行わない。

<参考書>
「教育方法」 佐藤学著 岩波テキストブック(岩波出版)
適宜講義中に提示する

<オフィスアワー>
木曜日5限目講義終了後20分、新宿キャンパス12階講師室にて。メールでも対応可。

<備考>
後半の各種技法については講義順が入れ替わることがあるので留意のこと

<参考ホームページアドレス>
http://www.i-learn.jp/

 

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